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パウル・クレツキ&チェコ・フィル 「ベートーヴェン交響曲全集」

2012-04-23 19:53:11 | 交響曲

 ポーランドのロッズ出身のパウル・クレツキ(Paul Kletzki/1900~1973)はその知名度こそ地味だったがなかなか味のある指揮者だった。筆者は1968年6月「スイス・ロマンド管弦楽団」の初来日公演で彼が巨匠エルネスト・アンセルメと共に指揮台に立ったことを思い起こした。クレツキが振る公演は6月23日東京文化会館の演奏を聴いたのだがプログラムの頭がいきなりベートーヴェンの「交響曲第5番ハ短調」から始まったのが印象的だった。(因みプログラムはこの後ワーグナー「ジークフリート牧歌」、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)組曲「展覧会の絵」と続いた)

 今日取り上げるクレツキがチェコ・フィルと取り組んだベートーヴェンの交響曲全集録音は1965年から68年にかけて行われたものである。彼のベートーヴェンの交響曲録音はこのほか単発ものでは「南西ドイツ放送響」や「フランス国立放送管」等のものがあったと思うが演奏の質はこの全集盤に軍配があがるだろう。特に個性的な演奏ではないがその端正な芸風に自然と引き寄せられる。この写真の2005年に久しぶりに復活した全集盤(5CD)には1967年録音の「エグモント」序曲と「コリオラン」序曲も収められている。 (写真/スプラフォン(国内盤)COCQ83945-49)

 



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