カラヤン&ベルリン・フィルのサン=サンース「交響曲第3番ハ短調作品78<オルガン付き>」、カラヤンのサン=サンース作品唯一の録音である。 1981年9月、「フィルハーモニー」におけるデジタル録音だがオルガン・パートはパリの「ノートル=ダム聖堂」のオルガンを使用して別テイクとの合成であった。 オルガンはフランスの名オルガニスト、この「ノートル=ダム聖堂」のオルガニストを務めたピエール・コシュローがあたっている。(写真=独グラモフォン・オリジナルLP、2532 045)
テンポをゆったりとりカラヤンらしく入念に磨き上げた聴き手をウットリとさせてしまう美しい演奏だが筆者が調べた範囲では実際のコンサートではプログラムに取り上げなかったようだ。 ジャケット・カバーはグラフィック・デザイナー、オルガー・マチスのデザイン。
一方で、この録音ではノートルダム寺院のオルガンの音が重圧的過ぎてオーケストラを食ってしまっているのが残念です。やはりフィルハーモニーホール常設のオルガンでやってほしかったです(同じベルリン・フィルと録音されたレヴァイン盤ではそうしています。)・・・。