カラヤン/ベルリン・フィルの第7回目の来日公演は1981年10月28日~11月8日まで全10回の公演すべて東京で開催された。久しぶりに東京文化会館(8回)とNHKホール(2回)が会場となった。当時のプログラム(写真)を開くと翌年1982年のベルリン・フィル創立100年記念公演と記されている。注目はカラヤンの秘蔵っ子として注目されたヴァイオリニスト=アンネ・ゾフィー・ムターがソリストとして同行したことだろう。彼女が登場した10月29日と11月5日(どちらも東京文化会館)の公演はあっと言う間にチケットが完売してしまったのを覚えている。またチケットもカラヤン/ベルリン・フィル公演で初めてB席以上が2万円の大台を越えた時である。プログラム構成もベートーヴェンの交響曲第1番と第3番「英雄」、ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61(Vn:ムター)と交響曲第5番、ブラームス全4曲の交響曲、ドビュッシー交響詩「海」やラヴェル「ボレロ」等フランスもの、最終日11月8日はベートーヴェン第6番「田園」とカラヤン十八番のチャイコフスキー交響曲第6番ロ短調「悲愴」でフィナーレを飾った。この模様はNHKFMで会場のNHKホールから生中継された。それ以外の公演も11月2日公演(NHKホール)もNHKFMでオン・エアされている。映像の方はこの公演主催が「TBSカラヤン・ベルリン・フィル日本公演実行委員会」ということでTBSが特番を組み10月28日、29日、30日公演は録画で放映した。私は10月30日のブラームス交響曲第3番と第1番の公演に出かけた。この時のブラームスも私には忘れることができない見事なものだった。
次回に続く
次回に続く
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます