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1987年ウィーン・フィル/ニューイヤー・コンサート

2008-12-30 13:09:49 | 想い出の演奏会
 1987年1月1日は私にとって絶対に忘れることのできない1日であった。なぜならヘルベルト・フオン・カラヤンが初めてウィーン・フィル/ニューイヤー・コンサートの指揮台に立った日、しかも幸運にもその会場ウィーン楽友協会大ホールで生の演奏を聴くことができたからである。1986年12月の末にウィーン入りした私は本当にカラヤンがこのニューイヤーコンサートを振るのか否か不安もあった。それは彼の体調があまりすぐれないとの情報もあったからであった。プラチナ・チケットを手にした私は胸を躍らせながら会場の楽友協会大ホールに向かった。前日(大晦日)まで降っていた雪もやみ現地では「カラヤン熱」が雪を溶かしたというジョークまでもが飛びかっていた。演奏は予定どおり午前11時15分から始まった。もちろん会場は超満員で日本からの聴衆も数多く目だった。この模様は生中継で日本にも中継されたのでご覧になったかたも大勢おられると思う。もう一つ注目はこのニューイヤー・コンサートで初めてソリストが登場したことにもある。当時人気絶頂のソプラノ・キャスリーン・バトルが円舞曲「春の声」で美声を聴かせてくれた。
 カラヤンの選曲はヨハン・シュトラウス一家のワルツやポルカの中でも比較的ポピュラーな名曲中の名曲にスポットを当てたこともすばらしかった。私にとっても最高のニューイヤーの始まりとなりその興奮がいつまでも続いた。
 この演奏会のライヴ録音はすぐレコード・CD化され後には映像化ー現在ではDVDでいつでも楽しめる。ただLP/CDの方は収録時間の関係で第一部・第2部から演奏順を編集しなおし曲目も抜粋してある。(写真は当時のLPと演奏会プログラム。演奏会終了後舞台上手でバトルにサインを入れてもらったもの)
 さて来年2009年はダニエル・バレンボイムがこのコンサート初登場となる。どんなニューイヤー・コンサートになるのか今から楽しみにしている。


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1 コメント

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カラヤン生誕100年 (atman)
2008-12-31 23:52:08
florian2896先生、お元気でしょうか?
私は今年の締めに、カラヤン生誕100年にちなみ、DG1960年代録音のベートーヴェン第9のCDを家族で聴きました。ガラスCDとして今年20万円で発売されたこの演奏、ガラスでなくともその演奏のすごさは録音から40年以上たった今でもじゅうぶんに感じられます。確かにフルトヴェングラーの51年バイロイトもすごいですが、このカラヤンの演奏もあまたある第9のなかで何十年たってもその頂点に君臨し続ける演奏ではないでしょうか。
先生、本年も本当にお世話になりました。
よいお年をお迎えください。
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