今日はチャイコフスキーの交響曲デビュー作第1番ト短調「冬の日の幻想」作品13について書いてみたい。この作品は彼が26歳(1866年)の若き日、ロシア大地の厳冬に思いを寄せ作曲した。副題の「冬の日の幻想」は彼自身がつけた唯一の標題交響曲である。(第2番「小ロシア(ウクライナ)」第3番「ポーランド」は第三者によって、第6番「悲愴」は弟モデストと相談の上つけられた。)曲は第1楽章Allegro tranquilloヴァイオリンのトレモロがロシア大地の厳冬をただよわせるところから始まる。第2楽章Adagio cantabile ma non tanto~<陰気な土地、霧の土地>と注釈が付されているー私が最も好きな楽章でもある。ロシア民謡的なメランコリックな旋律がオーボエ・ソロで奏でられる。第3楽章Scherzo:Allegro scherzando giocoso 主題はピアノ・ソナタ嬰ハ短調(1865)をハ短調に移調し使われている。トリオの部分はヴァオリンとチェロでワルツ風になっている。第4楽章Finalé:Andante lugubre -Allegro maestoso 導入部のlugubre(悲痛な)はロシア・カザフ地方の民謡が用いられている。コーダは少しひつこいくらいにクライマックス築き上げながら高らかに終わる。
さて私の愛聴盤は次の3枚である。
1.マイケル・ティルソン・トーマス指揮 ボストン交響楽団(DG463 615-2)
2.ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(EMI)
3.ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(DG)
どれもおすすめの名演である。
さて私の愛聴盤は次の3枚である。
1.マイケル・ティルソン・トーマス指揮 ボストン交響楽団(DG463 615-2)
2.ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(EMI)
3.ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(DG)
どれもおすすめの名演である。