今日は巨匠ラファエル・クーベリック(Rafael Kubelik/1914~1996)が遺したオペラの名演盤カール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria von Weber/1786~1826)の代表作、歌劇「魔弾の射手」全曲盤を取り上げてみたいと思う。ウェーバーは「ドイツ国民歌劇の始祖」とも呼ばれた音楽家である。もちろんそれ以前にもモーツアルトの「魔笛」やベートーヴェンの「フィデリオ」などのドイツ語による地の台詞を持つ作品は存在したが「国民歌劇」と呼ばれるほどの一般受けをする存在感はなかった。この全3幕のジングシュピール形式の歌劇が19世紀初頭の民族主義風潮とあいまって大成功をおさめた。当時の記録によれば初演(1821年)から1884年までに通算500回をこえる上演が行われたと言われている。
また、このオペラの序曲はあまりにも有名でコンサートでも度々演奏されるが冒頭で4本のホルンで奏される美しい旋律は後に賛美歌にも転用され広く歌われている。しかし、なぜかオペラの場面では一度も使用されてないところが私には不思議で興味深い。さてこの全曲盤のキャストだが森林保護官クーノーの娘アガーテにヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ)、アガーテと恋仲の狩人に名テノール、ルネ・コロと役者が揃い名唱を聴かせている。さらにカスパール役のペーター・メーヴェン(バス)も素晴らしい。管弦楽のバイエルン放送交響楽団もこの録音が行われた1979年まで実に28年間、首席指揮者を務めたクーベリックと息のあったダイナミックな演奏を聴かせている。バックのバイエルン放送合唱団のハーモニーも申し分ない。
また、このオペラの序曲はあまりにも有名でコンサートでも度々演奏されるが冒頭で4本のホルンで奏される美しい旋律は後に賛美歌にも転用され広く歌われている。しかし、なぜかオペラの場面では一度も使用されてないところが私には不思議で興味深い。さてこの全曲盤のキャストだが森林保護官クーノーの娘アガーテにヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ)、アガーテと恋仲の狩人に名テノール、ルネ・コロと役者が揃い名唱を聴かせている。さらにカスパール役のペーター・メーヴェン(バス)も素晴らしい。管弦楽のバイエルン放送交響楽団もこの録音が行われた1979年まで実に28年間、首席指揮者を務めたクーベリックと息のあったダイナミックな演奏を聴かせている。バックのバイエルン放送合唱団のハーモニーも申し分ない。
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