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ロリン・マゼール/ビゼー歌劇「カルメン」 - 1966年「ウィーン国立歌劇場」ライヴ盤

2011-09-09 10:17:58 | オペラ

 2008年に「独オルフェオ」レーベルから世界初リリースされたロリン・マゼールの「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」とのビゼー/歌劇「カルメン」ライヴ盤も筆者にとっては興味深かかった。(写真/独オルフェオ2CD-C7330821/モノラル)このライヴは1966年2月19日に「ウィーン国立歌劇場」で公演されたもので「オーストリア放送協会(ORF)」の音源によるものだが1960年代半ば過ぎの録音にしてモノラルなのがちょっと残念だが音質は良好である。当時指揮者のマゼールは38歳、その前年に「ベルリン・ドイツ・オペラ」の音楽総監督の地位に就いている。
 マゼールの「カルメン」と言えばその「ベルリン・オペラ時代」の1970年に「ベルリン・ドイツ・オペラ管」とアンナ・モッフォほか役者揃いの名盤(ステレオ録音)を思い浮かぶがこのウィーンでの「ライヴ盤カルメン」もクリスタ・ルートヴィッヒ(カルメン)、ジェームズ・キング(ドン・ホセ)をはじめとする豪華キャストをそろえている。またライヴ録音ならではの会場の熱気、興奮、緊張感が伝わってくる。若きマゼールの棒も素晴らしい。
 ところでビゼーの歌劇「カルメン」は当初、台詞が入るいわゆる「オペラ・コミーク様式」で書かれていたが1875年パリの「オペラ・コミーク」で初演が不評だったのでビゼーと親交が深かったエルネスト・ギロー(Ernest Guiraud)が台詞の部分を「レチタティーヴォ」にして通常の「オペラ」スタイルに改訂した。因みにこのライヴ盤では「レチタティーヴォ」で上演されているが1970年のスタジオ録音では1964年にカッセルの「アルコーア」から出版された台詞を復活させたオリジナルの「オペラ・コミーク様式」に近いスタイルで行われている。
 


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