チャイコフスキーの「四季」(12の性格的描写)は雑誌「ヌーヴェリスト」の企画依頼により季節にちなんだ風物詩と共に各月毎を音楽で描写した作品である。1875年から76年にかけて作曲された原曲はピアノ曲だが写真のLPレコードはエフゲニー・スヴェトラーノフが1970年代に「ソヴィエト国立交響楽団」と録音したアレクサンドル・ガウクによる管弦楽編曲版によるものである。(ロシアーメロディア盤C10-057039-40/ステレオ)
原曲のピアノ曲も全曲を通してコンサートで演奏される機会はそれほど多くないが各月のテーマからロシアの四季折々の風物(風景)を連想しながら鑑賞してみるのも興味深い。因みに各月のテーマ構成は次のようになっている。
1月 「炉端にて」 (詩 プーシキン)
2月 「謝肉祭」 (詩 ヴィアゼムスキー)
3月 「ひばりの歌」 (詩 マイコフ)
4月 「松雪草」 (詩 マイコフ
5月 「白夜」 (詩 フェート)
6月 「舟歌」 (詩 プレスチェエフ)
7月 「草刈り人の歌」(詩 コリツォフ)
8月 「収穫」 (詩 コリツォフ)
9月 「狩」 (詩 プーシキン)
10月 「秋の歌」 (詩 トルストイ)
11月 「トロイカで」 (詩 ネクラーソフ)
12月 「クリスマス」 (詩 ジュコーフスキー)