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朝比奈 隆/都響ーブルックナー交響曲第5番(2000年ライヴ盤)

2010-07-24 14:09:02 | 交響曲
 朝比奈 隆(1908~2001)のレコード録音はライヴ録音を中心にその数はベートーヴェン、ブルックナーの交響曲をはじめとしてかなりの数にのぼる。本日紹介する東京都交響楽団との「ブルックナー交響曲第5番」のCD(写真/fontec-9136/37)は氏の最晩年、2000年3月29日、サントリー・ホールにおけるコンサート・ライヴである。氏のブルックナー同曲のライヴ盤はこの録音を含め古くは大阪フィルとの1978年のジァンジァン制作盤を皮切りに6種類ぐらい存在すると思うが「東京都交響楽団」とは1980年東京カテドラル聖マリア大聖堂でのライヴ録音(ビクター)以来の2度目の録音となる。因み都響とはこの他「フォンテック」から「第7番」(1997年/サントリー・ホール)・「第8番」(1998年/東京芸術劇場)、「第9番」(1993年/東京文化会館)のライヴ盤がリリースされている。
 演奏はそれぞれ彼らしい素朴にして重厚なブルックナーが聴けるが筆者としてはこの「第5番」の演奏が中でも好きである。都響のアンサンブルの素晴らしさ、金管楽器の鳴りも申し分なく冴え渡っている。まさにそこにはライヴならではの醍醐味がある。