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アーノンクール/ベルリン・フィルの「ブルックナー交響曲第8番」

2010-07-25 18:37:22 | 交響曲
 ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt/1929~ )と言えばウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(Concentus Musicus Wien)の創始者で元来古楽器の権威だが1980年代以降からはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団をはじめとしてモダン楽器によるオーケストラ指揮者活動も行い1990代に入り「シューベルト交響曲全集」などを録音し注目をあびた。本日紹介するベルリン・フィルとのブルックナー「交響曲第8番ハ短調」-(写真、独テルデック8573-81037-2)は2000年4月の録音でとりわけ彼のブルックナー交響曲録音の中でも一番成功した演奏ではないかと思う。
 CDジャケットには「Live Recording」となっているが演奏終了後の拍手もカットされ聴衆のノイズもほとんどないのでおそらく「ゲネプロ」等のセッションも編集されたライヴ録音と思われる。演奏も派手さもなくやや遅めのテンポでじっくりと押し進めていくところが魅力的である。この作品の要でもある「第3楽章ーアダージョ」の透明感ある演奏は見事で繰り返し聴きたくなる。