☆日経ビジネスオンライン2012年10月19日の
☆「日韓、スワップの切れ目が縁の切れ目 真田幸光教授と激動のアジアを「金融」から読み解く(下)」
☆は、日中韓の経済戦争が、いよいよ本格化することが書かれている。
スワップを10月末に日本が打ち切ることに米国は反対しなかったのでしょうか。中国が韓国への影響力を増す契機にするのは間違いないというのに。
真田:「日王への謝罪要求」など韓国の日本への非礼に関しては、米国も相当に驚き、韓国を叱ったと言われます。日本の面子を考えれば、日本に「韓国とのスワップは続けろ」とは言えなかったのでしょう。
日本に突き放され、中国に引き寄せられる韓国。その韓国を中国がどう料理するか――。米国は中国の出方を確かめているのかもしれません。あるいは韓国のことを考える余裕など、もう、なくしているのかもしれません。金融だけとっても自国や欧州の問題で手いっぱいだからです。・・・・・・・・
鈴置:確かに、過去3回の韓国の通貨危機を見ると、金融面で米国の力が落ちて韓国への関与も薄れる半面、中国の力が急速に増してきたのがよく分かります。
「沈む太陽の米国、登り龍の中国」を見つめる韓国の心情は複雑です。中国に飲み込まれることを恐れながらも、中国に接近せざるを得ない。・・・・・・・・・
鈴置:・・・・・・・・・・すでに韓国が安全保障面で「日本ではなく中国と組む戦略」を鮮明にした以上、金融面で「日本よりも中国を頼む戦略」に転じても別段問題にはなりません。韓国人とって必ずしもうれしいことではないけれど、自然なことなのでしょう。いずれにせよ、通貨スワップ打ち切りは、経済にとどまらず外交、安全保障面の“日韓の縁の切れ目”になっていくことでしょう。
☆要するに
①お金を貸す国はどこか。
②輸入依存の場合は、自国通貨のレートが高い方がある程度良い。
③輸出依存の場合は、自国通貨のレートが安い方がある程度良い。
④国債や製品、簡単に言えば商品を独占的に買ってくれたところが、あのカカオのように
脅す立場に立つ。
⑤製品や資源、簡単に言えば商品を独占的に所有しているところが、国際貿易上、独占禁止法のような
拘束力が国の政策に対してない場合、脅す立場に立つ。
☆中国における著作権や知的所有権問題が噴出しているということは、
☆国家と国家の国際競争法が成立していないことを象徴している。
☆WTOなどでは、検討しているようだが、EUと米国などの微妙な利害関係があって
☆なかなか難しそうだ。
☆いずれにしても、①から⑤のポイントを適性均衡化するには
☆どうしたらよいのか。それがないと市場の失敗は修正できない。
☆なんとか補正したい。
☆その思いが、マッチング理論やゲーム理論が経済ノーベル賞の
☆ターゲットになっているのだろう。
☆「日韓、スワップの切れ目が縁の切れ目 真田幸光教授と激動のアジアを「金融」から読み解く(下)」
☆は、日中韓の経済戦争が、いよいよ本格化することが書かれている。
スワップを10月末に日本が打ち切ることに米国は反対しなかったのでしょうか。中国が韓国への影響力を増す契機にするのは間違いないというのに。
真田:「日王への謝罪要求」など韓国の日本への非礼に関しては、米国も相当に驚き、韓国を叱ったと言われます。日本の面子を考えれば、日本に「韓国とのスワップは続けろ」とは言えなかったのでしょう。
日本に突き放され、中国に引き寄せられる韓国。その韓国を中国がどう料理するか――。米国は中国の出方を確かめているのかもしれません。あるいは韓国のことを考える余裕など、もう、なくしているのかもしれません。金融だけとっても自国や欧州の問題で手いっぱいだからです。・・・・・・・・
鈴置:確かに、過去3回の韓国の通貨危機を見ると、金融面で米国の力が落ちて韓国への関与も薄れる半面、中国の力が急速に増してきたのがよく分かります。
「沈む太陽の米国、登り龍の中国」を見つめる韓国の心情は複雑です。中国に飲み込まれることを恐れながらも、中国に接近せざるを得ない。・・・・・・・・・
鈴置:・・・・・・・・・・すでに韓国が安全保障面で「日本ではなく中国と組む戦略」を鮮明にした以上、金融面で「日本よりも中国を頼む戦略」に転じても別段問題にはなりません。韓国人とって必ずしもうれしいことではないけれど、自然なことなのでしょう。いずれにせよ、通貨スワップ打ち切りは、経済にとどまらず外交、安全保障面の“日韓の縁の切れ目”になっていくことでしょう。
☆要するに
①お金を貸す国はどこか。
②輸入依存の場合は、自国通貨のレートが高い方がある程度良い。
③輸出依存の場合は、自国通貨のレートが安い方がある程度良い。
④国債や製品、簡単に言えば商品を独占的に買ってくれたところが、あのカカオのように
脅す立場に立つ。
⑤製品や資源、簡単に言えば商品を独占的に所有しているところが、国際貿易上、独占禁止法のような
拘束力が国の政策に対してない場合、脅す立場に立つ。
☆中国における著作権や知的所有権問題が噴出しているということは、
☆国家と国家の国際競争法が成立していないことを象徴している。
☆WTOなどでは、検討しているようだが、EUと米国などの微妙な利害関係があって
☆なかなか難しそうだ。
☆いずれにしても、①から⑤のポイントを適性均衡化するには
☆どうしたらよいのか。それがないと市場の失敗は修正できない。
☆なんとか補正したい。
☆その思いが、マッチング理論やゲーム理論が経済ノーベル賞の
☆ターゲットになっているのだろう。