教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

いじめを後押しするようなことを教師はなぜ行ったのか?

2008-05-11 09:50:30 | 文化・芸術
<「嫌いな子」公表で被害 中学生が千葉市を提訴(5月11日7時50分配信 産経新聞)>によると、

〈千葉〉小学校教諭がクラスで行ったアンケートの結果、「一番嫌われている人」として名前を公表され、いじめなどを受けて精神的苦痛を受けたとして、千葉市内の男子中学生と両親が、市を相手取って約1100万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こしたことが10日、わかった。

☆こんなことをしたらどうなるかは、予想がつくはずなのに、なぜこの教師はこんなことをしたのか。

☆このような抑圧は、不安をあおり、スケープゴートをつくる集団心理が子供たちの中に生まれてしまう。この教師の抑圧のきっかけは、積もり積もっている不安を生み出している何らかの抑圧がこれまたあるはずだ。

☆クラスの構造、学校の構造、社会の構造、国の構造といろいろある。一教師が社会や国を相手に闘うことは難しい。なんとか学校やクラスが一丸となって、シェルター的役割とシェルターから旅立つときのためのサバイバル・スキルを鍛えられないものだろうか。

☆教師の使命は実に重い。教師の仕事をフィンランドのように尊重するシステムが必要である。今のままでは軽んじられるは、仕事は山のように落とされるは、クレイムの集中砲火は浴びるは、超抑圧ではないか。そこから生まれるもはや得体の知れない大きな不安が、そのはけ口をさがして、新たな抑圧を生んでしまう。

☆学校システムの悪循環。学力低下の前に、ここを先に整備・改善しなくてはならないのではないだろうか。