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教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

オバマ大統領のプロンプター依存批判される?

2009-03-10 07:32:46 | Weblog
米大統領、プロンプター依存 メディアが批判(3月10日8時1分配信 産経新聞)によると、

オバマ米大統領は公的発言には短いあいさつでも必ず原稿表示装置のテレプロンプターを使い、事前に準備した文章を読み上げていると、米各メディアが報じた。米国歴代大統領もプロンプターを使ってきたが、オバマ大統領ほどその装置への依存度が高い前例はないという。

☆アメリカというのはおもしろいなぁ。近未来を描いたアニメや映画では、ウェアラブルなPCや画面が眼鏡に映し出されたり・・・とある意味、プロンプター的なものは当たり前のように出現しているのに、こと大統領の演説になると違うのだろうか。

☆正確さが求められるし、解決すべき問題が山積しているのだから、資料なしで全部暗記して演説しろというのは、物理的に酷ではないだろうか。

☆もっとも、とりあえず、批判してみただけだろうが。話題作り・・・。

橋下知事 DSソフト補助金は問題ない

2009-03-10 06:20:56 | Weblog
☆「DSソフト補助金は反射的利益」 橋下知事(3月10日0時47分配信 産経新聞)によると、


大阪府教育委員会が進める携帯ゲーム機を活用した学力向上事業をめぐり、橋下徹知事は9日の2月定例府議会の一般質問で、「府教委特別顧問らが監修するソフト購入に補助金を出すのは利益誘導ではないか」という議員の指摘に対し、「あくまで(法や行政による制限や命令の結果、第三者が利益を得る)反射的利益であり問題はない」との認識を示した。府教委は今年1月から、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を使った学習に取り組む小中学校各10校を対象に、ゲーム機本体や学習ソフトを貸与する事業を開始。貸し出されているソフトの中には、府と府教委の特別顧問を兼任する藤原和博氏(53)らが監修したものも含まれている。

☆ニンテンドーDSを使って学習することは、よいことだ。どんどん増えるだろう。経済効果も大きい。

☆携帯も同様で、ゲーム機の一長一短をコントロールしながらだと、携帯学習も相当効果があがる。

☆暗記はDS。思考力は携帯という感じなのだが・・・。


新学習指導要領、画竜点睛を欠かないように。

2009-03-09 07:09:19 | Weblog
☆<文科省>高校の新指導要領9日告示 「ゆとり」見直し完了(3月9日5時0分配信 毎日新聞)によると、


文部科学省は9日、10年ぶりに全面改定した高校の学習指導要領を告示する。言語活動や理数教育、伝統文化に関する教育の充実などが改定の柱。英語はコミュニケーション重視に方針転換し、授業を英語で行うことを基本とする。小中学校の新指導要領(08年3月告示)に続き、前回改定で削られた内容の復活などが進められ、脱「ゆとり教育」への見直しが完了。・・・・・・13年度入学生から適用し、数学と理科については12年度から先行実施。教科書の要らない総則部分などは10年度から適用する。

☆「言語活動や理数教育、伝統文化に関する教育の充実などが改定の柱」とあるが、結局「言語活動科」「理数科」「伝統文化科」という教科ができるわけではない。国語科、理科科、数学科、社会科で取り扱われるのだろう。

☆これらの柱は、教科横断的な知が必要だが、教科縦割りの現場ではそれは骨抜きにされるのではないか。結果的には量が戻ったということで終わるような気がするが、そうならないようにどんな教育政策がうたれているのだろうか?

村上春樹さん エルサレム賞 壁に立ち向かう卵に そしてブロガーの活躍

2009-02-23 07:29:32 | Weblog
村上春樹さんの受賞スピーチ、日本のブロガー陣がスピード翻訳 「ハルキ風」も(2月17日16時3分配信 ITmediaニュース)によると、

作家の村上春樹さんが2月15日、イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」授賞式で行ったスピーチが話題になっているが、日本の新聞記事やテレビのニュースでは、スピーチのごく一部しか伝えられていない。スピーチの内容をもっと知りたいと考えた日本のブロガーたちは、英語ニュースなどからより長いスピーチ文を見つけ出し、日本語に翻訳して自らのブログで紹介している。15日のスピーチの翻訳を16日までに公開するという“早業”だ。・・・・・・個人ブログは、文字数の制限や媒体としての制約が薄く、さまざまなメディアを横断して情報を集められる。引用と認められる範囲を超えた場合の原文の翻訳権の扱いなど、著作権上の問題は残るものの、個人ブログの強みが発揮されたケースといえそうだ。

☆多くのブロガーが感じたことは、メディアのシステムに立ち向かう卵の実感だったのではないだろうか。

☆システム側における個性は、個性として稼働できないが、卵側に立つ個性は、個性そのものである。システム側にからめとられない見識という基準を持ちながら、個性を重視する。新しい自分なりの大きな物語の生成。それは卵から生まれる。

☆これからは、システム側に立つか、卵側に立つか、それが問題なのだ。

*参照)日本語訳

*参照)英文

昨年度小中高生の暴力行為は過去最多の5万2756件 

2008-11-21 08:17:58 | Weblog
暴力行為:過去最多の5万2756件 昨年度・小中高校生(毎日新聞 2008年11月20日 21時13分)によると、

暴力行為発生件数の推移 全国の小中高校生による暴力行為の発生件数が07年度、過去最多の5万2756件(前年度比18.2%増)に上ったことが、「問題行動」に関する文部科学省の調査で分かった。小中高すべてが過去最多で、特に小学校は前年度に比べ37.1%も増えた。いじめの認知件数は前年度より減少したが依然10万件を超え、携帯電話のインターネットサイトなどが関係した「ネットいじめ」など新しい形態も目立っている。

☆文科省はの分析に「同じ学校で繰り返し発生し、同じ児童生徒が複数回起こしている」というのがあるが、これはある暴力行為が起こる人間関係があるということだろう。その関係を分析することが急務だと思う。

☆またある教育委員会では、暴力行為増加の原因について、感情をコントロールできない子や規範意識が低い子の増加が指摘されたということだが、感情コントロールや規範意識については、教育プログラムで解決ができるはずだ。

☆実際、ワースト1位、2位の香川、高知と隣接する徳島県は、

発生率0.5件と全国で2番目に少ない。県教委は、県警や児童相談所などがいじめや暴力対応を話し合う「サポートチーム」の連携が機能していると説明している。

☆とにかく、文科省の調査は氷山の一角にすぎないだろうから、学校における人間関係と教育プログラムの分析と改善が急務。

☆解決策はシンプルだ。クオリティ・コミュニケーション(QC)が人間関係や教育プログラムに埋め込まれることなのだ。もっともこれは品質管理のQCとは次元が全く異なることを意識すべきだ。

☆クオリティ・コミュニケーションのある学校をクオリティ・スクールといい、そこにおけるリーダーはクオリティ・リーダーシップを発揮している。

自動車保有数減少―産業構造の転換期?

2008-06-13 02:49:41 | Weblog
【夕刊キャスター】保有台数減少 車社会再考の時(産経新聞) - goo ニュースによると、


新車が売れない。そんな傾向がこのところ続いていたが、国内を走るクルマの数そのものが減少に転じたようだ。国土交通省によると、平成19年度末における国内の自動車保有台数は7908万762台と、18年度末より15万台余り減ったという。統計を取り始めた終戦直後の昭和21年度以降、前年度割れは初めてだ。・・・都心部への人口回帰や若者のクルマ離れが進んでいるうえ、最近のガソリン高騰でマイカーを手放す人が増えているとみられるという。二酸化炭素の排出量削減につながるという点では歓迎すべき話なのだが、経済に与える影響は深刻だ。

☆なんといっても、ユビキタスの時代の到来の影響だろう。①交通渋滞②交通事故③交通公害の3つの解消にもつながる。従来は、この3つをどうするかという前提で都市デザインがされてきた。

☆しかし、いよいよ田園都市時代の再来だな。自動車を巡る利権問題の解決なくして、日本の社会は進歩しないし、教育が変わりようがない。

☆自動車会社自体が、クリエイティブな事業に移ろうとしているのだから、日本の産業社会はおのずと変わるだろう。よいことだ。


「いじめの構造」の解体の必要性

2008-04-08 04:17:21 | Weblog
毎日新聞(4月7日12時1分配信)によると、

06年秋にいじめを放置する不手際があった北広島市の市立中学校で6日、始業式が行われた。いじめを受けて不登校になった当時1年生の女子生徒(14)は3年生になった今も学校への不信感をぬぐえず、登校できないまま。当時の校長と教頭、担任は女子生徒に直接謝罪することなく今春、学校を去った。女子生徒と保護者は「(市と学校側は)問題を忘れようとしている。このまま置き去りにされるのではないか……」と不安を募らせている。

☆「市教委は07年8月、市教委への報告が遅れたことなど学校の対応の問題点をまとめた報告書を作成」しているぐらいだから、「いじめ」の事実を認めている。しかし、女子生徒の保護者は納得がいかない。

「内容があいまいで不十分だ」と反発。08年1月以降は双方が弁護士を立てて話し合いを続けている。

☆市教委が「いじめ」を認め対応したとしても、「いじめ」が生じた監督責任は問われるだろうし、防止策を十分に講じていたかも問われるだろう。校長、担任の謝罪がないというのも、教育的責任をとらないことの現れだから、責任を問われる可能性もある。もちろん加害者側の保護者も。

☆もはや法律的紛争状態だから、三者に対し損害賠償請求訴訟をする状態。双方の弁護士が話し合っているというのは、その前兆なのか。

☆訴訟それ自身は、「いじめ」の解決に直接つながらないが、「いじめ」の仕組みを明るみに出したり、仕組み破壊のための活動の広がりの大きな契機になるだろう。

☆しかしながら、「いじめ」を被った本人の気持ちの尊重とケアが一番ということになる。マスコミで騒がれるのも困るが、一方で取り上げられないとこの事件を忘却されるおそれがある。それゆえご両親も耐え難い幾重もの葛藤状態の中にいるはず。

☆「いじめの構造」の破壊をなんとかしなければ・・・。しかし、起こってしまった「いじめ」はどうしたらよいのか。被った本人とご両親の気持ちを思うと途方にくれる。

「カーリング型」大いに結構ではないか!!!

2008-03-27 10:48:20 | Weblog
今年の新入社員は「カーリング型」=手が掛かる?-生産性本部が命名(時事通信) - goo ニュースによると、

今年の新入社員は「カーリング型」-。社会経済生産性本部(牛尾治朗会長)は26日、2008年度の新入社員のタイプについて発表した。今春入社組の採用戦線は空前の売り手市場だったが、こうしたことも影響してか、「少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まったりしてしまう」。

☆新入社員が受け身だとでもいいたいのかなぁ。もちろん、違うよね。強権発動型のリーダーシップからフォロワー型リーダーシップで迎える企業体が望ましいよねということを言いたいんだと思うがいかに。

☆新人の育成の仕方が変わったよということだろうねぇ・・・。

あまりに悲しい事件

2008-03-27 08:51:56 | Weblog
「殺せば刑務所に行ける」18歳少年、また身勝手な凶行(読売新聞) - goo ニュースによると、

岡山市のJR岡山駅・山陽線下りホームで25日深夜、帰宅のため電車を待っていた岡山県倉敷市笹沖、県職員 假谷 ( かりや ) 国明さん(38)が突き落とされ、死亡した事件。殺人未遂で現行犯逮捕された少年(18)は「人を殺せば刑務所に行けると思った。誰でもよかった」と供述、ナイフも所持していた。茨城県土浦市で起きた8人殺傷事件の容疑者と同様、身勝手な「殺人願望」による凶行に、假谷さんの同僚らからはやりきれなさと怒りの声が上がった。

☆假谷さんの言われなき死。あまりに悲惨でどうしてよいのかわからない。遠くからお祈りすることしかできない。ご家族や友人、同僚も深い悲しみの洞穴の中にいるだろう。

☆そんなときに、

假谷さんの父の要さん(70)は「はらわたが煮えくりかえる思い。孫たちは泣くばかりで、どう慰めていいのかわからない。このような事件は息子で最後にし、少年は罪を償って社会復帰したら、世の中のためになるような人になってほしい」と話した。

☆悲しみの中からそれでもこの気概を保っているのが、余計に悲しみの淵に深く深く沈んでいる父親の姿を映し出す。

☆自分の息子を奪われたにもかかわらず、それでも「世の中のためになるような人になってほしい」という慈悲の心があるとは・・・。

☆一方毎日新聞(3月26日21時1分配信)によると、

逮捕された少年(18)=大阪府大東市=の父親(57)が、岡山市内で記者会見し、「他人に迷惑をかけるくらいなら、自分を傷つけてくれれば……」と涙を流し続けて謝罪した。・・・。「自分の息子が許せない。被害者の方に本当に申し訳ないです」。父は最後まで頭を下げ続けた。

☆すべては父である私が悪いと息子の罪を背負う気概はない。息子が自分を傷つけてくれればとか、息子を許せないとか・・・。何かが違う。

☆それから同毎日新聞によると、

1日1回は息子と携帯電話で話していた父は出勤後、電話をかけた。「就職活動、頑張れ」と励ますと、「はーい」と返ってきた。「普段と変わった様子はなかった」という。

☆ここには、コミュニケーションの落し穴がポッカリ空いている。新聞記事だけでは何もわからないが・・・。それにしても、あまりに悲しすぎる。教育がきっかけだけに、なおさらである・・・。





コリア国際学園の重要な存在意義

2008-03-02 22:36:43 | Weblog
毎日新聞(3月2日14時0分配信)によると、

来月、茨木市に開校する在日コリアンら対象の中高一貫校「コリア国際学園(KIS)」の設立準備にかかわってきた人が、改めてKISにかける思いを語り合う「『境界をまたぐ越境人』の育成をめざして」が3日午後6時、大阪市北区中之島4の大阪大中之島センターで開かれる。

☆KIS準備委員長の詩人、金時鐘さんがあいさつした後、シンポジウム。パネリストには、姜尚中・東京大大学院教授、寺脇研・京都造形芸術大教授の方々。

☆お二人は、準備委員会のメンバーで、姜尚中さんは副委員長。姜さんは同学園のサイトで次のように語っている。

コリア国際学園(KIS)の前途には、何か安定した未来が約束されているわけではありません。越境しながら不確実なものに向かって前進していく、あえてチャレンジしていく勇気ある若い世代を輩出することは、私の長年の夢でもありました。コリア国際学園(KIS)が、その呼び水となり、在日コリアンをはじめ東北アジアに暮らす人々に大きな時代のメッセージを発することができるのではないかと考えています。

☆中高一貫校といっても、いわゆる私立中高一貫校や公立中高一貫校とは法的ポジションも全く違う。いわゆる「1条校」ではないから、高校卒業資格が、現状ではもらえない。 

☆まさに安定した未来など約束されていない旅立ちだ。現状では高卒認定試験を受けるということだろうが・・・。それでもこの中高一貫校の意味はある。東大を頂点とするドメスティックな知性で満足している中高一貫校もある中、越境してなおかつ世界標準に挑むKIS。

☆ポストモダンは、大きな物語を失ったというが、そんなポストモダンなどなんだというのだ。世界の痛みをなんとかしなければという気概を、そんなの関係ないと無化するポストモダンは世界に開かれないシェルター内のできごと。そんな社会システム維持のための教育など意味があるのだろうか。

☆KISの存在はまさにその境を越境する挑戦だ。命を賭ける教育だ。しかし日本においてこそ存在する逆説的拠点だ。高卒認定を活用する他の日本の生徒に、実はドメスティックな閉塞感を敏感に感じている才能を持っていることを気付かせる鏡でもある。