Fleur de sel 塩の華

フランス ボルドー コニャックも近いラロシェル海辺の家でオーガニック素材 新鮮な海と土地の幸の健康料理ご紹介致します。

サンドイッチ物語

2006-04-21 22:13:11 | 野菜 ベジタリアン料理 Légumes


時代代わりフランスでも昔のようにお昼に時間掛けずサンドイッチのテイクアウトできるお店だんだん増えているのが現在です。娘たちが中高生の頃夏彼女達のおこずかい稼ぎのために語学学校内でサンドイッチ屋さん開きました。大きいサンドイッチではなく半分の大きさの一寸おなかすいて食べたいなーと言う物。私が作り娘達が販売。
サンドイッチの美味しさ。まず美味しいパン。美味しいパンに美味しいバターを塗り美味しいハムやら生ハムとグルイエールチーズで食べるのがパン屋さんの言うごとく一番美味しい正統的な食べ方。野菜を入れるとパンがぐしょぐしょになってしまうから。でも人々の要望にはむかう事は出来ません。バリエーションなくては。販売しているうちに大体好みも了解。色々な物作って見ました。スイスの若い人達はベジタリアン。
毎日同じチーズでも飽きてしまうので変化させて。トマトとチーズの組み合わせは美味しいけれどトマトの汁でパンがグチャグチャになるので薄いスライスのチーズでサンドイッチにしたトマトで水気を通さないように研究。ハム チーズはありきたりの素材。でも芥子を強くしたりピクルス入れたり。チキンも私はローストチキンを裂いて人参のこまかく下ろしたものを汁をきって混ぜほんの少しの芥子の利いたドレッシングあえてパンの上下水を完全にきり切ったレタスで被ったチキンサンドイッチ好評ですぐ売れて。パンを換えて黒パンライ麦パン使用したり食パン使用のクラブサンドイッチ。スモークサーモンも使ったし。食べ物家業は難しいです。前日好評のもの翌日受けるわけでもないし。気候による食欲の変化。薄ら寒い日は皆食欲進みよく売れる。
私は定期的に購入する人の好み覚えてしまう癖があってこの人はバター抜き芥子とケチャップが必要とが頭に入ってしまい特別な物用意し 娘達にママは駄目。商売には向かないからひっこんでいてと怒られました。確かに商売はゼロ。値段がつけられなくよい食品使っていたのに低い値段。大雑把な計算で残った手元のお金皆娘達に。娘達 疲れた疲れたとブーブー。こんなことしなくても単におこずかい上げたほうが簡単。どうみても私はかなり損した感。
私達のスタンド午後1時半に切れあげ。家にたどりつくともう2時はるかに。さあ私達の昼食。皆で残り物を見ながら何を食べるか検討。皆飽き飽き。
何か他の物ないの? 長い長い夏中 サンドイッチの昼食。足らないといけないのでいつも多目に作り御近所にも配ったりして 迷惑掛けたかも?
昨年夏 次女 港のカフェで一ヶ月間アルバイト。サンドイッチがメインのカフェ。毎日毎日サンドイッチ二つも三つも持って帰宅。親孝行の娘(?)だからママが研究できるように。と毎回異なる物を選んで。そのたび開いて分析。は私のスパイの性格。バターがかなり入っているのでスタイルに良くないと皆除いて。

でも娘達旅立つ時はいつも ママ サンドイッチ作ってね。
何がいい?と聞くとチキンサンドイッチ。ママのは最高だから。お友達にも作ってくれる?なんて。

ラロシェルからシャルルドゴールの空港までポワチエ同じホームの乗換えで直通の新幹線出ています。私のそれはとても親しい友達。チキンサンドではないけれど生ハムチーズのサンドイッチと小さなワイン。寝込んで空港乗り過ごして終点のリルまで行ってしまいましたよ。でも即折り返しでき日本帰国への飛行機には間に合って。よかったねー。疲れていたのかも。田舎の我が家で随分運動させたから。御免なさい。私のそれは大切なお友達の話。


昨年にフランス語版に書いた記事載せました。家は訪れた家族で満杯。料理作っても写真も撮る余裕のない毎日なのです。御免なさい。



写真のチーズもっと薄く切るべきです。一寸見苦しく反省。

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映画とグルメ

2006-04-20 12:16:47 | 私の独り言 その他


家族の到来で料理作りは疲れています。一寸気分を変えて。
色々映画の中で食べ物の話題を中心にリボンの廻る如くの映画がたくさん。日本語ではどう訳されているか判らないので残念だけれど原題で。

1. Le festin de Babette - Gabriel Axel 1887

フランスで知られるレストランの女性シェフ バベット 政治的な問題でオランダの宗教的な家庭の家政婦料理人として逃れる事。頑固な伝統。日常の食事は残りのパンのスープ。ある日彼女莫大な額の宝くじ当った知らせ。フランスに帰国して新しい生活可能。にも係わらずガストロミーなど知らない疑念の村人皆呼び集め一生一代の素晴らしい夕食。食事進むにつれ皆の幸せな事。洗練されたメニューワイン・。Stéphane Audran ステファン オドラン Claude Chabrol クロード シャブロル の元の奥さん 沢山その作品の中で演じた日本で言うと 小山明子と大島渚監督のような感じ。彼女は御主人の映画で意地悪な脇役もその美貌で良く演じました。結末は彼女はその全額を皆の幸福な時間の為に費やし充たされた思い。機会があったら是非是非見ていただきたいものと思います。見るたびに他の解釈。とても深い味の作品です。何回見ても。

2. Yin shi nan nu Sucré salé - Ang Lee 1994

アメリカに住む台湾出身の監督。

既にRaison et Sentiments で魅了。Tigre et dragon のイメージの美しさ。

でもこのフィルムも何度見ても。

男寡年頃の3人娘を育て料理洗濯。彼はトップのコック長。包丁さばきの素晴らし異事。でも人生の味を失った日常生活から舌も失い。どこの国でもある家庭内の問題。でも彼が娘達に作る料理葉豪華。でも。フランスでお皿にちょとのお塩加えるという表現あります。何かの挑発の前触れ。私このようなお父さん持って御馳走食べたいと思います。私のすごいお勧め映画。但しおなかがすきます。

3. Tampopo - Juzo Itami 1985

タンポポも何度も見ました。すごく日本的で家族のものに日本人のエスプリ説明しました。沢山沢山食べ物へのこだわり.監督の悲劇的な最後日本離れよくは知らないけれどさびしく思います。

4. Women on top - Fince Tores 2000

この映画大好き。深刻にならなくて良いから。美しいペネロープ クルーズ がブラジルの音楽と共に料理する姿だけでも楽しいしブラジルのミトロジー香料の人々に与える幸せ。軽すぎると批評する方もあるでしょう。でも深刻な事ばかりが人生では在りません。バルコニーの下で恋に焦げついた恋人ギター片手に思いこもった音楽を奏でられてどうして反抗できます?

5. Como agua para chocolate - Alfonso Arau

メキシコの家庭。末娘は何の希望もない女中のように何から何まで。厳しいそれは厳しい母親。結婚さえ許されず家庭に残って食事作り。食事係シェフ母親の母親にない優しさの手の中で料理手引きされ彼女の作る物その感情のたまりの作品。悲しい思いで作った物食べた人皆涙の河・.喜びの思いもエロチック感性も皆彼女の思い食べた人に。素晴らしいイメージです。

その他色々。このような作品まだまだ沢山沢山なのです。又書く機会あると思います。

P.S
mirabelle さんが題名についてコメントくださいました。

あらすじと監督の名前から考えると
1は「バベットの晩餐会」
2は「恋人達の食卓」(原題は『飲食男女』)
5は「赤い薔薇ソースの伝説」
だと思います。4は日本でも英語タイトルのままみたいです。

Mirabelle さんはフランスの薫り洗練された文章を届けてくださいます。是非御訪問下さい。

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春の新鮮なラディッシュススープ

2006-04-19 21:17:08 | 野菜 ベジタリアン料理 Légumes


新野菜が出始めました。キャベツはとても柔らかく湯がいて千切りバターを落としただけでも美味しいです。新しい葱のようなにんにくはピリッとしています。そしてラディシュは丸ごとはも利用してポタージュにして見ました。フランスのシェフの一人の ジョルジュ ブラン氏のレシピです。(私の良く参考にする本 La Nature dans l'assiette より)

 材料

新鮮オーガニックの葉の付いたラディッシュ1束
ポロ葱 10cm程
タピオカ 大匙 4から5
バター 25g
生クリーム 5cl

挽きたての胡椒

 作り方

ラディッシュは良く洗い綺麗な葉のみ。茎の部分は除きます。
実は2から3mmの厚さに飾りの部分を残し後は塩を入れた湯で2-3分。水を通して。
大きなキャセロールに1リットル半の塩をいえて煮立てその中にポロ葱の微塵切りを入れて5分間。その後に葉を。そしてラディッシュの湯がいたものを加え6-7分。
ハンドミキサーで滑らかに。そこでシェフは漉すのですが私は省略。
その後タピオカをぱらぱら加え約6分。絶えず掻き混ぜ。サービスをする時点でクリームと飾り用のラディッシュを加え塩胡椒バターで味を整えます。
簡単で経済的なお料理。何も加えない本来の素材を生かしたもの。固形のブイヨンも何も使用せずの繊細な優しい春のスープです。(私は薄目に使用しました。)
写真は作り方読みながら作ったのでラディッシュ全部湯がいてしまいました。綺麗な色があせました。御免なさい。




そして庭に生えている野生のタンポポの柔らかい葉を摘んでカリカリのベーコンを入れたサラダ。固ゆで卵を入れてミモザ風にするとさらに春爛漫のサラダとなるかも。春になるとスタイル気になりますね。今日はダイエット料理。




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黒鯛の帯仕立

2006-04-18 14:30:16 | 魚貝料理 poissons





最近は専業主婦稼業。娘達大きくなったけれどそれは又彼女達の幼かった頃とはまた異なり又手が掛かりますよ。年が大きくなると問題の重要さも大きくなります。次女の思春期の凄い反抗期は乗り越えました。本当に激かったので今では本当に仲良しです。(皆さん迷う事あったらいつでもご質問下さい。)
毎日同じことの繰り返しだと鬱積溜まりますね。私は日常時にクリエートなものないと滅入ってします。食べる事の大好きだった私です。今でも。でも量には限りがあるし。作らなくてはいけないと思うと全然意欲がなくなります。
だんだん怠け者。若いときのようにはつくれません。ふと想像力が湧き熱中凝り始めると絵やら書道のようにイメージで手が動きます。がいつも食べたい人の時間に追われ集中力は壊され中途半端で止めてしまいます。
この頃私の楽しみって何かなー。と考えます。若い頃本の虫だった私 最近まともに本など読んでもいません。一軒を保つ事 庭仕事もあるし。一日中動いているのに何となく日が過ぎさびしいですね。次女フランス文学学んでおり少しは私も判りそれなりの意見も出ますが鋭い言葉の部分に入るともう駄目。フランス語ついてはいけません。長女が完全に日本の言語その文化の明るさの中に自分を置いてみたいと言う気分私も長いフランスの生活での想いです。
さて今日のお料理。小鯛の季節。何となく着物の帯のイメージでソースはフランス的にサフランのきれいな黄色仕立てにしました。
鯛を下ろしながら何となくイメージが湧いてきたのです。フランス的に。でも軽く。人参とインゲンは茹でて。昆布で〆た黒鯛の切り身で巻き蒸しました。ソースはフランス的。白ワインソースにサフランを加えて。中央には米とキノア[アンデスのお米]を混ぜて炊いたものを添えました。意識しなかったのに何となくハートの形になりました。今日の私の一寸メランコリー状態ではないでしょうか。
白ワインソースはこの記事の変形です。御参照下さい。



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日曜日の献立

2006-04-16 23:52:13 | 肉料理 Viandes




日曜日は他の週の日とは異なります。ポンと大きい鶏の丸焼きとか子羊の腿の丸焼きとか鴨又はほろほろ鳥など季節によって異なりますが何かしらダイナミック 絵画になる料理をメインに作るのが小さな家族メンバーでも習慣です。なぜかお魚料理はしません。週の間我が家では余りお肉食べず野菜と魚料理が多いためです。
 フランスは日本とは異なり Mise en bouche 、 オードブル 、メインのお料理、 サラダ 、Plateau de fromage チーズ、 デサートと時間をかけておしゃべりが消化を助けるの如く時間を掛けて長々続く事珍しくはありません。人をお招きした時 長い時間うまくお接待が出来た時 成功でしょう。子供達は飽きてしまうし私も。料理する側に立つともっとひどく全く食欲に欠け 会話に欠けない様に 食べているようにでも全く 会話も聞いていないことあります。ことに言葉にまだ通じてなかった頃は。ひどい時は5時ごろになって食後酒を済ませ食卓離れ散歩の後8時頃又同じ事繰り返す事もありました。フランスの古くてそしていまだにのフランスらしい一面です。
何年か前主人からとてもグルメの人達だから何か凝った少しずつの量で花火大会の如くのよな夕食をと頼まれました。
色々手作りの食前酒から始まり牡蠣のエスカルゴバター風に始まりフランスでは余り知られていない蟹のクリームコロッケを小さく作りメスクランのミニサラダとその後若鶏のココナッツソース 温野菜とサフランの効いたピラフ。締めくくりは簡単にティラミス。
 娘たち。小さかったけれど美味しいものの好きな子供達。ママ私達は何を食べるの?
忙しい私、普段は使わないラビオリの缶詰を開けてオーブンで暖め ごめんなさいママ時間がないの。2人とも今でもこの夜の事忘れないようで すごく美味しい匂いだったよね。私たちなんか美味しくない缶詰料理だったのにね。と良く喧嘩する 性格が月と太陽と正反対の姉妹この件に感しては一致。
食べ物の恨みとは酷い物。誰でもこのような記憶あるのではないでしょうか。

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