Fleur de sel 塩の華

フランス ボルドー コニャックも近いラロシェル海辺の家でオーガニック素材 新鮮な海と土地の幸の健康料理ご紹介致します。

クリスマスを控えてクレッシュの物語

2005-12-06 13:01:09 | 私の住む街とフランスの紹介
12月に入り街はクリスマス準備の雰囲気が盛り上がっています。
今日は私の親しい御友達の作品 のクレッシュを御紹介。





クレッシュという言葉 聞いたことあるでしょうか?
キリスト生誕情景を表現した人形の集まりです。
ヨーロッパのクレッシュの歴史は 3世紀 ベルテレムの洞窟 の 中で キリストを崇拝する信者の集まりの際 に 始まりました。
中世には 情景が路上芝居のテーマに使われ 大衆化 品に欠ける様になり 無信仰甚だしい と 懸念 立腹した教会は このテーマの人形 絵画を 教会内に設置 信仰の念 を掻き立てること にしました。
初の本格的なクレッシュは 16世紀 プラグの教会に出現。その後 磁器 蝋  パンくず 木彫り等で作成 段々個人的に所有する物に。それと共に人形はだんだんその土地の生活 職業を表現する様にも変化しました。

フランス の クレッシュの歴史は 1789年の革命の際。 教会は国家の所有する物と。 それまで教会にクレッシュを崇拝に出かけていた人々たちの習慣は禁止になったのです。そこで人々は隠れながら個人で自分のクレッシュを作成し始めました。 ことに南仏プロヴァンス地方にこの傾向が。この土地ではサントンと言います。プロヴァンス語 小さな聖人という語から生まれた言葉です。パンくずを練って形作り 油絵の具 ニスで仕上げの物がサントンの初め。(毎年クリスマス近くなるとマルセイユにはそれは大きなサントンのマルシェが開かれます。)

クリスマス 4週間前の日曜日 又は直前の日曜日より2月2日までの飾り付けです。

私の御友達 もう10年以上もクレッシュ製作しています。最初は20cmほど大きな此処より北のヴァンデ地方のローカル性の強いものでしたがそのローカル的個性は変化させずに小さい白仕立ての上品 洗練された作品へと。(写真拡大できないのが残念です。本当に細かい仕事 アクセサリーや生地の模様も皆手書き。毎年1-2の新しい姿の人物を加えています。)その脇でより素朴な土のにおいのする昔のサイズの物もそれを希望する人々のために作り続けています。
彼女は土を使います。土は温かいからと彼女表現します。他の芸術活動も並行して働いているのですがどの作品も彼女の心の暖かさ透明さが感じる作品ばかりです。



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