クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その77 ハインリヒ・シュッツ オラトリオ「十字架上の七つの言葉」

2007年02月24日 | とっておきの名盤「声楽曲」
古楽と呼ばれるバッハ以前の音楽で、私の敬愛する作曲家を好きな順に並べると、シュッツ、モンテヴェルディ、ヴィクトリア、パレストリーナ、ジョスカン・デ・プレと続いていく。
中でもシュッツの曲は、私にとっては何者にも代えがたい癒しの音楽の原点であり、とりわけ貴重な存在といえる。
作曲のスタイルが本当に自然体であり、特別のことは何もしていないのに、純粋な音楽そのものが聴き手の心の中をすーっと吹き抜ける。
教会音楽なんだけれども、私にはそれほどの宗教色は感じられないのも不思議に思える。
このブログで取り上げているとっておきの名盤は、特別の棚に一括して集めているが、一番左上の最初にまず置かれているのがシュッツのこの盤。
シュッツの名演奏家であるマウエルスベルガー指揮のもと、ドレスデン聖十字架合唱団とソリスト達が純粋かつ敬虔な歌声で、キリストの受難の物語を淡々と歌っていく。
気ぜわしい生活から離れてこの一枚にじっと耳を傾けると、真の芸術の原点は何なのかと言うことを痛いほど感じさせてくれる。
喧騒な世の中だからこそ、是非聴いて欲しいとっておきの一枚と言える。
・ルドルフ・マウエルスベルガー指揮、ドレスデン聖十字架合唱団、ペーター・シュライヤー<T>、テオ・アダム<B> <BERLIN Classics>
全集ものとして素晴らしいのは、
ハインリッヒ・シュッツ宗教合唱曲集 ドレスデン・クロイツ協会合唱団 <BERLIN Classics>
廉価盤で入手できるのが何とも嬉しい限り

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しんころ)
2007-02-24 14:18:55
古楽はいいですね。
私はヴァイオリンを弾くので
練習曲でずいぶん弾きましたが、
今純粋に音楽として聞いています。
器楽曲で秀逸なのは何ですか?
お教えください
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恐れ入ります (天ぬき)
2007-02-25 15:55:25
教えていただきたいのですが・・・
手元に多分同じ演奏者による1966年録音のアルヒーブ盤のLPがあります(MA5012) これはご紹介された盤と同じものなのでしょうか? 7つのクライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテがカップリングされています。
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Unknown (fland_2006)
2007-02-25 16:52:17
お世話になります。
しんころさんへ;
古楽については、声楽曲以外はほとんど聴いておらず、自信を持って紹介することが出来ません。
申し訳ありませんが、あしからず。
天ぬきさんへ;
紹介した盤は、アルヒーブのLP盤と全く同じ収録内容ではありません。
収録曲のうち、「十字架上の七つの言葉」については同じ演奏のものですが、LP盤にある7つのクライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテは収録されておらず、シュッツの別の作品が3曲ほど収録されています。
それにしても、シュッツはいいですね!
前にこのブログで紹介した10枚組みのCDの中から、時に触れて聴きたいと思う一枚を取り出し、少しずつ宝物のようにして聴いています。
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