クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その69 J.S.バッハ マタイ受難曲 BWV244

2006年12月31日 | とっておきの名盤「声楽曲」
 
年を締めくくるにあたり、このブログに載せるとっておきの名盤は、音楽の父バッハの「マタイ受難曲」でありたい。
指揮するのは、この曲が作曲されたバッハゆかりの地ライプツィッヒで学びバッハを得意とするマウエルスベルガー、そして当地の管弦楽団と東ドイツのソリスト達がまさに手中の曲としてこの傑作をいとおしむように演奏してくれているのが嬉しい。
ドレスデン聖十字架合唱団を中心とする合唱団がとりわけ素晴らしく、この地に延々と続いている協会の伝統というものを手に取るように聴く者に伝えてくれる。
第1曲目「来たれ娘たち」の壮麗な響き、コラール「おお頭は血にまみれし」での魂を込めた痛切な叫びなど、バッハが訴えたかった心情を何と見事に表現していることか。
シュライヤーのエヴァンゲリストの傑出した歌いぶりは、あらゆるマタイの盤の中で特出ものであることも記しておきたい。
信者でもなんでもないが、静かな大晦日、じっくりこの受難曲に浸り一年間の罪滅ぼしをするのも悪くは無い。
この名曲の双璧と言っていいとっておきの名盤は次の2点、
・R.マウエルスベルガー指揮、ライプツィッヒゲバントハウス管弦楽団、ドレスデン聖十字架合唱団、ぺーター・シュライヤー<T>、テオ・アダム<Br>、アデーレ・ストルテ<S>、アンネリーゼ・ブルマイスター<A> <BerlinClassic>
・K.ミュンヒンガー指揮、シュトットガルト室内管弦楽団・合唱団、ピーター・ピアーズ<T>、ヘルマン・プライ<Br>、エリー・アメリング<S>、マルガ・へフゲン<A> <DECCA>

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