クラシック 名盤探訪

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東照宮、そして夏の奥日光

2007年09月10日 | 歴史・旅(国内)
コース順路:コース満足度★★★★
東武下今市駅→今市報徳二宮神社→霧降の滝→日光東照宮→二荒山神社→日光千姫物語→中禅寺湖→華厳ノ滝→戦場ヶ原→小田代原→東武下今市駅

8月21,22日の二日間、猛暑の合間をぬって日光への旅を決行、家康公の霊廟はもとより、奥日光に咲く可憐な夏の花々も見るという歴史と自然の小さな旅となった。

新宿からJR乗り入れの東武日光線に乗り、東武下今市駅で下車、燃費の良いプリウスハイブリッド車をレンタル。
この今市で70歳の生涯を閉じた二宮尊徳翁、その墓がある今市報徳二宮神社を訪れる。 
いつもの行事として、まずは拝殿にて旅の安全を神妙に祈る。
帰りの切符の入手の為に寄った、世界遺産日光東照宮の最寄駅となるJR日光駅の造りが面白い。
 

一路車を霧降高原へ走らせる。
名所の「霧降の滝」前で下車、遊歩道を進むとはるか向こうの山並みの間に滝が見える。
展望台から見るの羽衣の滝にも似た「霧降の滝」、霧を降らせるというその急な流れは、なかなか見事な眺めだ。
 

一休みした後、お目当ての東照宮を訪れる。
正面に構える日光東照宮は徳川家康公の霊廟として、二代将軍秀忠により元和二年(1616年)に建立された。
当初は質素なものであったが、三代将軍家光による寛永の大改造により、現在のような豪華絢爛な建造物群となったとのこと。
石鳥居の左手には、高さ約36メートルあるという立派な五重塔がそびえている。
表門には、正面左右に「阿吽-あうん」の仁王像が安置している、昔は仁王門と呼ばれていたらしい。
  

一日中見ていてもあきないことから「日暮らし門」とも呼ばれる陽明門を見上げる。
観光客の歩調に合わせて、時間もかけず通り過ぎてしまったのは残念至極。
三猿の彫刻、子どもに悪いことを「見ザル、言わザル、聞かザル」といって戒めたとのこと。
 

陽明門に入って左側にある建物は神輿舎と呼ばれ、なかに3基の神輿が納められている。
天井画の天女は、日本一の美人の絵といわれているそうだが、真偽は不明。
家康公の神柩(しんきゅう)が納められている奥社宝塔は、建立してから一度も開けられたことがないという。
 

東照宮の向かって右手前にある日光輪王寺、東照宮の中の要所やここを見るのも複雑なコース料金になっていてまことにややこしい。
多くの外人さんも右往左往していて、世界遺産の名には何とも恥ずかしい風景で、何とかしてほしいものだ。
二荒山神社へ向かう道に並ぶ石灯籠が整然と並んでいる。
 

奈良時代の末、関東平野の北方にそびえる二荒山(ふたらさん)、神霊を感じた勝道上人が開いたと伝えられる二荒山神社が、鳥居の奥に立派な佇まい見せている。
今日泊まる旅館、花衣の館_日光千姫物語、風情ある館の造りと個性的なおいしい料理は、なかなかのもの。
 

翌日、いろは坂を延々と上り、車を中禅寺湖へ進める。
湖を手前に、すくっとそびえる男体山の眺めが素晴らしい。
湖畔にある中善寺は時間が無く、外からの拝観のみとなった。
高さ97メートルの華厳ノ滝は、那智ノ滝、袋田ノ滝と並んで、日本の三大名瀑
のひとつになっている。
  

奥日光の赤沼自然情報センターから、戦場ヶ原と小田代原の湿原へ足を踏み入れる。
小田代原へ向かう歩道の周りは、緑あふれる木々に囲まれて気持ち良いことこの上ない。
男体山を背景に、広々とした戦場ヶ原の眺めは開放感があって心が安らぐ。
 

歩道の脇には、たくさんのキオンが花を咲かせている。
ワレモコウに一匹のトンボがとまっている、蜜でも吸っているのだろう。
 

ピンク色のホダキシモツケが美しい。
遊歩道の終わりに近い所で、コオニユリの魅惑的な花が、歩き疲れた私を優しく迎えてくれた。
 

日光の山々を背景に、広く横たわる小田代原の湿原の眺めは、尾瀬とはまた違った趣があって捨てがたいものがある。
 

猛暑を逃れての日光の旅、二日間ではあったが、中身の濃い癒しの時間を与えてくれたことに、感謝、感謝。

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