クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その135 ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調

2008年09月12日 | とっておきの名盤「交響曲」
  
曲の素晴らしさを、持っているCDの枚数で推し量るのも変な話だが、家にあるCDの枚数を数えてみたら一番多いのはブルックナーの8番で50枚ほどある。
次に同じ作曲家の9番と7番、それにプッチーニの「ボエーム」が30枚を超える数で順位を争っている。
これらの曲、何度聴いても飽きないばかりか、聴くほどにその良さがいろいろな形で私の心に伝わってくる。
数ある7番の演奏の中でも一番惹かれるのはベームの盤と並んで、このマタチッチのもの。
彼の懐の深い指揮ぶりはもちろんだが、チェコフィルのいぶし銀のような弦楽器の音色を見事に捉えた録音の素晴らしさは、一層この盤の魅力を私の胸に伝えてくれる。
マタチッチは1899年にクロアチアのスシャークという街に生まれたが、当時はオーストリア帝国領で、彼は最初ウィーン少年合唱団の一員として音楽教育を受けたという。
昔TVで見たマタチッチのごつい表情からは、ちょっと想像も付かない話だが。
この曲のベストファイヴをあげると、
・カール・ベーム指揮、ウィーンフィルハモニ-管弦楽団 <Grammophon>
・ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、チエコフィルハーモニー管弦楽団 <Supraphon>
・ジュゼッペ・シノーポリ指揮、ドレスデン国立管弦楽団 <Grammophon>
・クルト・マズア指揮、ライプチヒゲバントハウス管弦楽団 <RCA>
・クルト・ザンテルリンク指揮、シュトットガルト放送交響楽団 <Hanssler>