クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その41 ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調/ リスト ピアノ協奏曲第1番変ホ長調

2006年10月02日 | とっておきの名盤「協奏曲」
この盤は1968年、アルゲリッチが26歳の時の録音。
ショパン・コンクール1位入賞が1965年だから、3年後の意気溌剌とした時の演奏だ。
そして指揮するアバドが35歳だったから、全てに良い意味で新鮮さに満ち溢れた演奏である。
曲もショパンの20歳の時の作品だから、両者の若々しい演奏は100%プラスに働いている。
リストの演奏は、ショパン以上に輪をかけて素晴らしい。
弾力性と直観力に満ちた女性とは思えぬダイナミックな表現は、この曲のスケールの大きさを一層引き立てている。
リストのこのアルゲリッチ盤を超える演奏を、私はまだ他に聴き得ていない。
・マルタ・アルゲリッチ、クラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団 <Grammophon>
・クリスティアン・ツイマーマン(ピアノ&指揮)、ポーランド祝祭管弦楽団 <Grammophon>
自国の作曲家ショパンの第1番を演奏するツイマーマンの盤は、唯一アルゲリッチ盤に匹敵する見事な演奏だ。