クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その5 マーラー 交響曲第9番ニ長調

2006年07月28日 | とっておきの名盤「交響曲」
この曲は本当に良い曲なのだけれども長いこともあり、聴くときは好きな第1楽章と第4楽章のみという変則的な聴き方をしている。
演奏は、ジュリーニ指揮のこの盤が素晴らしい。
イタリアの名指揮者だけあって世紀末に活躍したマーラーの厭世的な旋律を、あっと思わせるような美しい歌に仕上げている。
歌、歌、歌で30分近くの楽章があっという間に終わってしまう。
何ともいえない気持ちである。
恒例のベスト・スリーを挙げる。
・カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、シカゴ交響楽団 <Grammophon>
・ジョン・バルビローリ指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 <EMI>
・レナード・バーンステイン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
番外編:録音(1938年)は古いが、ナチに追われウイーンを去る直前に、積年の思いで演奏したこのライヴ録音は特別。
・ブルーノ・ワルター指揮、ウイーンフィルハーモニー管弦楽団 <EMI>