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NHKニューイヤー・オペラ・コンサート

2006年01月04日 01時23分24秒 | 音楽
 韓流ブーム、と言われて久しいが、チョン・ミョンフンに関しては、もちろんブームとは別だろう(そう言えば、ぼくは彼の姉のチョン・キョンファも大好きだった。ああ、彼女の弾いたバルトークとベルグのヴァイオリン協奏曲の素晴らしかったこと!)。
 バーンスタインのような人なつっこさを持つ一方、音楽のつかみ方の的確さ、エレガントな指揮ぶり、彼を嫌いになる方が難しい。今日の指揮も素晴らしかった。万全とは言えないオーケストラ(特に管!)ながら、そのパフォーマンスをどれだけ細心な注意で引き出そうとしたか、こちらにも伝わってくる。
 とくに弱音が欠点となる管をうまく引き出して、トゥーランドット第1幕終盤など、素晴らしかった。伴奏に徹するときは伴奏に徹して、前に出るときには、そのオーケストラのパフォーマンスを最大限に引き出しての演奏。チョン・ミョンフンは素晴らしかった。
 さらに独唱陣もよかった。たとえば「ホフマン物語」のオランピア。歌の技法だって相当難度が高いと思うのに、人形の演技が楽しかった。そしてその演技を彼女自身が楽しんでいる感じが伝わってくる。その楽しんでいる雰囲気の中に高い難度の歌唱があって。
 この日はNHKの生放送なので、チョン・ミョンフンが午後7時になるまで2分ほど式台の前でたたずんでいたり、盛大な拍手が鳴りやまないのに司会の森田さんが出てきて、発言することで拍手を止めさせてとにかく尺に合わせようとしたり、なかなか楽しうございました。
 あとね、幕間みたいな感じで出てきた鈴木大介のギターをお聞きになりました?
 すごい。音色の変化が一杯。
 それにしても、独唱の方々、どなたも素晴らしい歌をありがとう。森田さんが出てこなければ、みんなカーテンコールでした!

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