内田樹「寝ながら学べる構造主義」 文春新書
これだけ平易に書かれた構造主義の入門書はないと思う。
入門書だから仕方ないんだけれど、フーコーのニーチェ読解ってどうでしょう? たぶん筆者もわかってらっしゃるんでしょうが、入門書としてそこに触れる必要はないからスルーしたんでしょう。
道徳を相対化したニーチェの思想がやがて、思想そのものを相対化する構造主義のもとになるという図式はわかるし、まさにフーコーはそんな風にニーチェを読解したのだけれど、それはニーチェには関係がない話(ナチスもニーチェには、本来的には関係がない)。誤読とさえ言われる。
この本に盛り込まれている豊富な例やたとえは、素晴らしく、本当に寝ながら学びたい人、まずとりあえずどんなものか構造主義の入り口を見たい人には最適だと思う。体育座りにこんな思想的背景があったとは知らなかった。
これだけ平易に書かれた構造主義の入門書はないと思う。
入門書だから仕方ないんだけれど、フーコーのニーチェ読解ってどうでしょう? たぶん筆者もわかってらっしゃるんでしょうが、入門書としてそこに触れる必要はないからスルーしたんでしょう。
道徳を相対化したニーチェの思想がやがて、思想そのものを相対化する構造主義のもとになるという図式はわかるし、まさにフーコーはそんな風にニーチェを読解したのだけれど、それはニーチェには関係がない話(ナチスもニーチェには、本来的には関係がない)。誤読とさえ言われる。
この本に盛り込まれている豊富な例やたとえは、素晴らしく、本当に寝ながら学びたい人、まずとりあえずどんなものか構造主義の入り口を見たい人には最適だと思う。体育座りにこんな思想的背景があったとは知らなかった。