毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

越生2

2009年10月17日 10時29分01秒 | 観光
 人にはモテ期というものが存在するように思う。
 別段何かしたわけではないのだけれど、なぜかある時期モテる。
 赤ん坊には一年を通じてモテるぼく(なぜか目が合うとその後ずっとガン見される。抱いてる母親が体の向きを変えるとわざわざ赤ん坊も向きを変えてガン見し続けるほど)だが、この日はやけに親父モテ。
 確かにそういう日ってある。

 さて、越生に行こうと思った動機の一つが藤屋の豆腐。うまいんだ、ここの豆腐が。
 さらに、ユニークなのが、これ。

 ロードバイク用ミノウラのスタンド。こういうスタンドを備える豆腐屋さんって、全国でもここぐらいかも(どなたかご存じ?)
 店の前で買った豆腐を食べることもできる(たれを出してくれます)。


 寄こせ、寄こせ、早く食わせろ、いいから早く食わせろって言ってんだ、とタンパク質を欲望しているぼくの体が騒ぎます。
 うまい。
 たれかけなくたって、しっかり豆の味。豆の味ってうま味なんだな。
 そして、たれかけてもうまい。
 この「おぼろ月夜」には、普通の大豆を使ったものと青豆を使ったもの2種類あって、どちらもおいしい。青豆はあまり口にする機会がないから、こちらの方が真新しくて面白いかも。食べながら「1Q84」を思い出す。
 店内では数多くの豆腐、豆腐関連(豆腐レアチーズなど)が販売されているんだけれど、そのほとんどが試食可能。自信ありです。


 越生からそのまま帰ってもいいんだけれど、ちょっと脚を伸ばして小川町から帰ることに。それだと乗り換えなしだから。線路は八高線。見ておわかりの通り、架線がありません。八高線は八王子から高崎までの路線なんだけれど、高麗川~高崎は非電化なのだ。
 撮りテツなら、電車が来るのを待ってるんだろうけれど、ぼくはそうではないので、線路だけ。

 小川町で自転車をばらしていたら、客待ちのタクシー運転手たちがわらわらとやって来た。どこから来たのか、どれくらい重いのか、そうかあ、持って歩く距離なんて改札からホームまでだもんなあ、便利だなあ、とぼくを取り囲んで懇談会。
 さらに、降りた駅で組み立てていたら、ビラを配っていたおじさんたちに取り囲まれる。100km走って来たんだって、そう言えば脚なんて筋肉のかたまりみたいだもんなあ、贅肉なさそうな体してるもんなあ、と今度は人の体の品評会。見せ物ではありませぬ。
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越生1

2009年10月17日 02時38分33秒 | 観光
 山に登らない。
 一生懸命走らない。
 しかも、200kmなどの長距離も走らない。
 たまには、そんなサイクリングもいいかな、と。
 人がいなくて、幅が広い歩道があれば、のんびり歩道を走ってもいい。
 そんな、とてもゆるいサイクリングをやろうと、越生へ。


 いつもの荒川サイクリングロード。
 赤水門。
 どんなに抵抗したって、ほら、すすきがはえて、秋がちゃんとやって来ている。
鳥羽井沼から川島こども自然動物公園自転車道へ。
 いつもだったらここから物見山なんだけれど、今日は山に登りませぬ。
 山を迂回するルートで走っていく。


 ロードバイクに乗って走る快感を感じる。
 これはたまりませぬ。
 走れば走るほど気持ちがいい。山に登らないから、体も全然きつくない。このまま、ずっと自転車に乗っていたい。走っていたい。



 自分の街とは違う風景の中を走っていく、この気持ちの良さ。
 自転車に乗り始めた頃、遠くへ行くと心細くなった。だって、その遠い場所から自転車に乗って帰らなければならないわけだから。
 40過ぎて芥川龍之介の「トロッコ」を実感するとは思わなかった。
 今は輪行もできるし、100km程度の遠さだったら、そのままもう100km乗って帰っても別に大変なわけじゃない。
 自転車って、すごい。
 だって、ぼくはずっとインドア人間だったのに、たった3年でこんなに走れるのだから。



 越生山吹の里公園。
 山吹の里って、ぼくが生まれた東京新宿区にもある。どちらが正しいのかわからないけれど、ぼくとしてはどちらも縁のある土地ということで双方愛でていたいと思う。
 ぼくが捨てられていた(と、両親が主張する)面影橋のすぐ近くには歌碑もあるし、近くには山吹町という地名もある。
 いずれにしても、どちらも鄙びていた土地だったわけだ、当時は。

 次回越生編最終回へつづく
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