毎日が観光

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140km児玉への旅(2)

2008年06月19日 17時55分41秒 | 観光
 観音さんとのご縁もでき、電車で帰ろうと駅に向かう。一番近いのは八高線の児玉駅、次が新幹線の本庄早稲田。八高線は八王子へ出て乗り換えなくてはならないし、新幹線はもちろん使うつもりもない。ここは少し遠回りだけれど、高崎線の本庄駅を目指す。あわよくば高崎線に乗り入れている新宿湘南ラインに乗って、池袋までノンストップ在来線の旅を楽しもうとの魂胆。
 そんなとき、現れたのがこれ。


 「実はさ、さざえ堂じゃなくて、最初から間瀬湖に来たかったんだよね、ハニー」
 たとえ3秒前まで間瀬湖という名前も存在も知らなかったにせよ、ぼくの心はすでに間瀬湖へ走っていたのだ。
 そうキャサリンに言うと、ぼくはもと来た道を引き返し間瀬湖に向かった(だから誰だよ、キャサリンって)。途中舗装されていない砂利道があったのだが、ロードバイクと違い、楽勝。荒い石の塊を調子よくホイホイよけながら走るのも楽しい。さすが、ロードとMTBのクロス。


 こういう案内にありがちなんだけれど、途中から案内がなくなってる。なぜ、最後まで案内しない。しないんならしないで、最初から何もなければこっちへ来ないのに。さんざん、迷って、「間瀬湖入口」バス停を発見。
 バス停にはたしかに「間瀬湖入口」と書いてあるのに、なぜか湖感がまったくしない。そういえば前に千葉県を北上したときも、あれだけ大きいのに印旛沼を見つけることができなかった(最終的にはコンビニで聞いてなんとか見つけたのだが、かなり恥ずかしかった。だって、沼どこですかって)。
 なんだか、あっちの気分がしたのであっちへ行ってみる。これが結構な登り。登り切ると、おお、なんと「間瀬湖」の表示が。


 表示に沿って進むと道はだんだん危なくなってきた。ここまで来たら、道がなくなっていて墓地になってる。間瀬湖、すげえ。墓地から蝶がふらふらとやって来てぼくの足にまとわりつく。プシュケーか。ああ、もう、なんだか、この蝶に導かれて違う現実の扉を開けてしまいそうなので慌てて逃げ去る。
 戻るのはイヤなので、今来た登りを下らず、反対側の下りを下っていく。

 「いや、縁って、そういうことじゃないんだけどな」
 たしかに縁に結ばれたのかもしれない。反対側に下ったら、最初の観音堂のところにやってきてしまった。なんだよ、それ。


 かなり無駄に走った上、企てのほぼすべてが無駄だった状態で本庄駅着。池袋まで輪行。無駄に遠くに来たので、運賃だけで無駄に1280円。ついでの無駄遣いでグリーン車に乗る。
 小学生の頃映画を見ていて、最初に好きになった女優がキャサリン・ロスだった。もうキャサリン・ロスは連れてきてやんない(いや、連れてきてないし)。
コメント
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