沼島で見たおのころ神社。これが淡路島にもある。そもそもおらんとここそが国生みの神話の場所だと主張するところは何カ所かあり、しかも神話の話だからどこが正しいなどと決める証拠もない。いろんなおのころがあっていいのだ。
そんなわけで淡路島のおのころ神社。比較的新しい鳥居がかなり巨大だが、神社そのものはこじんまりとしたもの。
祭神はもちろんイザナギ・イザナミ。
日本の神話には、インドネシアやギリシアから遠く響く話もある。イザナギの冥界行きにオルフェウスの姿を重ねてもいいし、コノハナサクヤヒメの話もインドネシアからニューギニアにかけて広く伝えられている話と同類型だ。沖縄の波照間にはイザナギ・イザナミの生み損ないと同型の神話が伝わっている。
古代の海の道は考えられている以上ににぎわっていたのだろうし、また交流も広く遠くまで行われていたのだろう。