而引上時自其矛末垂落之鹽之累成嶋是淤能碁呂嶋(「古事記」)
イザナギとイザナミが鉾を引き上げたときのしずくでできた島「淤能碁呂嶋(おのころしま)」。沼島がその淤能碁呂嶋だという伝承がある。先日沼島と題してエントリーした記事の写真は沼島にある上立神岩。海にそそり立つ岩の姿は神々しく、思わず声をあげてしまった。
この島に来たかったのは上立神岩を見たかっただけではなかった。この島が去年以来こだわっている中央構造線上にあるからだ。伊勢神宮、高野山、四国八十八カ所などなど。なぜかこの中央構造線上には日本の宗教施設の多くが存在する。そんな場所をこの目で見たかったのだ。
沼島中学のwebページを見ると、人口の移り変わりが載っている。昭和45年に1380人あった人口は平成8年で785人にまで減っている。
訪れる人も少ないのか、ぼくは完全によそ者として奇異の視線にさらされながら歩かなければならなかった。子どもの姿も見えない。
しかし、それ故、ここが人里離れた神秘的な島のようにも感じられる。
次回はもう少し沼島をご紹介。