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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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木材は狂うもの・・・東京~岡山~津山~岡山

2006年05月16日 20時00分03秒 | Weblog
写真は岡山県津山市管内のトップ建材問屋さんの社屋の前で向かって右が、㈱小原産業、取締役室長、小原健司さん、左が同じく営業部長、山本揚一さんです。
今日は東京から岡山空港経由で津山市の小原産業さんが主催した、地域工務店経営セミナー講演のためやってきました。

岡山県津山市は鳥取県の県境に近い中国山脈の山中に存在する街ですが、周辺がヒノキの林に覆われています。このような日本のヒノキ山林を見ると何故かホットする気がします。
住宅業界では、海外輸入木材、集成木材などが主流となり無垢の木材が使用される割り合いが少なくなりましたが嘆かわしい事です。

新建材の普及は、収縮性のある無垢の木材と線膨張率(伸び縮みの率)が異なり相性が合わないために敬遠されるようになったからです。
無機質の新建材と生き物の木材を組み合わせると、合わせ目に隙間などが発生してクレームとなり、工務店側が使用しなくなったからです。

しかし、日本の木造住宅は木材の狂いを上手に生かして、継ぎ手を絡めて剛性を増すように工夫されておりました。打ち込んだ釘も木材の微量の水分に酸化して錆が生じ、木材の中で膨らんで抜けなくなり、引き抜き強度を増す事になります。無垢の木材は自然乾燥ですと含水量が28%くらいが限界と言いますが人口乾燥させて約15%に含水量を下げます。
それでも家として立ち上がれば8%くらいまで乾燥いたしますので、当然ながら収縮して絡みます。集成木材は細かい木材を接着剤で固め収縮がなく、まさに新建材の一種と言えるでしょう。

無垢の木材で造った和室の柱や鴨居、敷居、長押などにも多少なりとも隙間が憑物です。この隙間が季節ごと、年ごとに微かに表情を変えて無垢木材が生き物である事を垣間見る事が出来ます。無垢木材で家をつくる醍醐味と言えると思います。
木造住宅に住む価値観を今一度、見直す事も必要ではないでしょうか・・・
今日の小原産業さんのセミナーで津山市管内の工務店さんにも喚起を促しました。

小原産業さんには研修会企画の継続を約束して津山から岡山のホテルに戻りました。
明日は東京に移動ですが、こちら・・・既に梅雨の気候ですね・・・
ファースの家

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