ESPOA blog

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おいしさにちょっと面白い訳があった、八朔ジュース

2024-03-11 11:01:32 | ブログ

毎年楽しみにしている和歌山の八朔、少し前のブログでもご紹介しましたが(https://blog.goo.ne.jp/espoa1121/e/0284a6c8bd5e1cd57805a3417f783250)、予想通り、超裏作の今年は予約だけで早期完売してしまいました
貴重な八朔となったわけですが、今年もやはりおいしい  甘さと酸味のバランスがよく、食べ飽きしない味の深さはちょっと貴重ではないでしょうか   そして粒が大きく(注:房ではなく粒です)、噛むとそのひと粒ひと粒から果汁が弾けて口の中を刺激する感じがたまりません!この八朔を食べ始めてから、他のお店で売られている八朔を食べられない体になってしまいました

完売したのにこんなに熱弁しては申し訳ないので、今日はこのおいしい八朔を搾った100%ジュースをご紹介します

八朔を搾ったら苦くないだろうか、酸っぱすぎないだろうかという心配を大きく裏切る六川ファームさんの八朔ジュース   一昨年の記録ではジュースにした時点で糖度13~14度(搾ると糖度は下がるので、実はもっと高糖度だったわけです)、温州ミカンとそう変わらないくらいなのですが、そこに八朔らしい酸味とほんの少しの苦みが加わり、爽やかでキリっとした味わいのジュースが出来上がります
よくよく冷やして、お風呂上りの水分・ビタミン補給に、食事にもよくあい、中でも油っこいお料理との相性はかなり良いです  またストレート100%の濃厚さゆえ、炭酸で割っても負けない味わい  

この八朔ジュース、ある年の新物が出た際に「去年よりおいしくなった?」と話題になったことがありました。営業担当の方に伺うと、実はちゃんとした訳がありまして・・・それは「新人さんがしぼりの担当をしたから」
えっ、新人さんが?と思いますよね?
それまではベテランさんがしぼり担当で、「原価率・・・果汁をとらねば・・・でも苦くなりすぎないギリギリをせめるぞ・・・」としっかり搾っていました そこを新人さんが担当した時、「おいしくしぼらねば!」と素直にやさしーく搾った結果、違いが分かるほどおいしいジュースが完成したということなのだそうです 

こんな風にベテランVS新人で差が出るというのも、六川ファームさんでは手搾りをしているからなんですね

一つ一つ八朔の状態を確認しながらカットするところから手作業・・・

オリジナルの搾汁機を使いますが、セットするのも手作業、そしてどこまでプレスするかは人の手次第
そんなわけで、より美味しくなった翌年からは、その新人さんご指名で搾汁することになったそうです おいしい八朔をおいしく絞ったジュース、ぜひご賞味ください 

またむつがわデコジュースもおすすめです

丁寧に外皮を手でむいて搾り、とろっと濃厚な仕上がり。濃厚な甘さですが、後味はすっきりしています。
どちらも裏ラベルをみると原材料は「八朔」または「不知火(デコポンのこと)」のみ

皮ごと加工してあとから味を調整したりしない、手間はかかっても丁寧で安全でおいしい作り方をしている証拠です

今年、果実の出荷については八朔の数量が昨年の三割近くとかなり少なく、またむつがわデコは出荷自体を断念した厳しい年でした いずれも出荷基準には満たない果実を搾るため、ジュースは多くの方々に楽しんで頂けるとのことです。私たちは旬を楽しみに待つだけですが、こうした果物や野菜を栽培している方々には365日分(しかも今年は366日)のご苦労があると思うと、より一層おいしく感じられます。ぜひお試しください(N.K)