夕陽丘高校 清香会館

2010-06-15 19:54:50 |  大阪府






 夕陽丘高校は明治39(1906)年に府立の高等女学校として設立された歴史を誇る伝統校。 この建物はその伝統校の同窓会館として昭和9(1934)年に建築家・木子七郎の設計により完成したもの。 木子が設計を担当したのは彼の妻がこの女学校の出身であり、建設資金を工面していたのが彼女の同級生であったからと云われています。 建物はRC造3階建てで角部を大きく面取りして柔らかみを持たせ、まるでふっくらとした女性のボディラインを思わせるような優しい造形。 「清香会館」という言葉の響きが持つイメージとも合致するような建物に思えます。 設計時に木子が考慮した点も今に伝わっており、①構造的に丈夫 ②質実簡素で虚飾は不要 ③近代女性は知的に明朗であって欲しいので建物も朗らかな感じ ④耐久性、維持管理が経済的の4点であったそうです。  大阪府大阪市天王寺区北山町10-10  08年01月上旬

 ※参考 『大阪府の近代化遺産』  2007
  現役の高校の敷地内にあります。 見学の際はご配慮願います。 


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