旧富山県立農学校本館(明治36年築 1903)。 宮大工であった藤井助之丞の設計・施工で建てられ、明治42(1909)年には皇太子(後の大正天皇)の行啓時の御座所にもなったという由緒歴史ある建物です。 校舎全面改築に伴って昭和43(1968)年に現在地に移転・修復され、当時の吉田実県知事によって「巌浄閣(がんじょうかく)」と名付けられました。 国の重要文化財。
発色の良いピンク色のペンキが結構刺激的ですが、正面中央に凝縮された装飾の数々も立派なものです。 玄関上のファンライトやペディメント付きの2階窓、屋根に載っかる半円頭の破風(?)など、当時の大工棟梁の技量が遺憾なく発揮された重要文化財の名に恥じない素晴らしい建物でした。 福野高校の敷地内にあります。 富山県南砺市(なんとし 旧福野町)苗島443 08年06月上旬
※写真が一部大きくなります。
参考 『日本列島西洋館の旅』 2000年
傷んでいる所を直してくれるのは嬉しいですけど、やり過ぎて綺麗になりすぎても風情が無くなってしまいますし。
周囲の環境もそうですが、あんまり整備されすぎると趣も感じません。
最近では上野の表慶館にはガッカリしましたね。
あの屋根の色はもう少しなんとかならなかったんでしょうかね・・・。
以前の緑青色の風格あるドームに比べると、今の真緑のドームは下ろし立ての白過ぎるスニーカーのように見えて馴染めないのです。。。
建物の傷みもあって普通科の生徒あたりにはお化け屋敷扱いされてました。その頃と比べるとかなり整備されたと思います。まぁ、趣が感じられない点については同意致しますが…。
pomさんはここの卒業生なのですね。
明治~昭和初期の建物が文化財として注目されてきたのは比較的に近年の事ですから、
在学時にはそのような印象(お化け屋敷)しかなかったのも当然かもしれないですね。
それでも、古びた建物とブドウ畑の取り合わせは、
pomさんの心象風景には楽しかった思い出と共に深く刻まれているんでしょうね。
少し羨ましく思います(笑)。