岐阜県教育会館として使用されている建物の西側の棟は、大正末期(1921~25)頃に建てられたという昔の岐阜県教育会図書館。 ちょっと前までは正面に他の建物があり、近くの交差点に架かる歩道橋からパラペット部分のみが見える状況でしたが、現在はその建物が撤去され全体像が拝めるようになりました。 岐阜県岐阜市美江寺町2-1 10年08月下旬
アーチが強調された(かつての)正面玄関と円弧状のパラペット。 表現主義的な様相です。
全体が見えるようになって却って建物各部の傷みが目に付きますね。
側面の装飾。
設計は河村鹿市と佐藤信次郎。 河村は早稲田を卒業して大阪で修業した経歴という。
歩道橋からのショット。 以前はこんなカットしか撮れませんでした。
やはり、と書いたのは建物を見ていて何となくそういう雰囲気が強く感じられたからです。
ただ前後の建物が解体された時に一緒に壊されなかったので
もしかしたら保存されるかも・・・と淡い期待を持っていただけに何とも悔しいですね。
表現主義の要素の強い建物は数が減っているから本当にとても残念です。
歴史ある建物だけに残念ですね。