坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

悪夢

2009年10月20日 | 坊主の家計簿
 大勢の僧侶達と法要前の控え室。「ない、ないぞ。勤行本がない」しかし直前だったので法要はそのまま始まる。焦る私。焦っていてもソロパートは廻って来る。「さあ、どうぞ!」っちゅう場面で目が覚める。ハアハア、ゼイゼイの悪夢であった。
 よって法要に使う為の勤行本を用意する。勤行本を変えたので、学生時代に習った赤線での書き込みを写す。iPodで自転車に乗りながら明日の声明を聞く。明日も聞いて、なんとかするぜ。
 内陣出仕は『外陣の方を向いて回る』。動きもちゃんとビデオで確認した。これもなんとかするぜ。

 いや~、内陣出仕なんぞ久々やし、っちゅうか、住職修習の際に教えて貰ったのだが、住職修習の時はフラフラやったので、イマイチ憶えていないし。住職修習最終日は余間出仕やったし。
 報恩講での今回やるソロパートは初めて。住職になって他所の寺に呼ばれて行くのも初めて。
 「まあ、気安い友だちの寺だから」っちゅう『言い訳』で誤摩化そうとしたりするのだが、門徒さんにとっては関係ない。志を届け、法要に参加なされる門徒さんにとっては自分所の寺での1年に1回の、その年、生涯に1回の報恩講である。しっかりと気合いを入れてやらないと無礼である。

 最初に世話になった寺の住職さんは「坊主は声明やぞ」と云ってはった。事実、「ああ、この声明なら15万払って葬式して貰っても文句はないな」っちゅう見事な声明だった。『上手く』はないが『見事』である。
 『僧』と『俗(門徒)』は役割の違いである。与えられた役割は、なんとかしたいのぉ。。。

 っちゅう事で、明日は気安い友人の寺での報恩講。役割が終わったら、尊敬する大好きな先生が講師だし、法話を聞いて、酒飲んで来よ。