坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

墓参り

2009年09月06日 | 坊主の家計簿
 仕事が終わって遅めの昼飯を食べにチャリで10分ぐらいの所にあるラーメン屋に行く。なんせ脳内が『鶏ガラスープ』に支配されていたのだ。んが、新しく行った店、期待に応えてくれない。
 最近出来た店、ちょっと和風だし系に行き過ぎちゃうか?うどん喰ってるんと違うぞ。『獣の汁』を飲みに行ってるねんぞ。「ったく、最近のラーメン屋は。。。」なんぞとブツブツ思いつつ、せっかくなので近所にある故・恩師の寺の前でも通ろうと思いチャリチャリしてたら「おお!○○さんですやん!」という事で、急遽昔世話になった人の墓参りに連れて行って貰う。『行年43歳』って、おい。ほな死んだん41か42やんけ。今の俺の歳と変わらんやんけ。なんちゅうしっかりした人やってんや、なんぞと思うのだが、こっちが若かった事が最大の理由やな。でも、ムラで世話してるガキを助け出す為(足を洗わす)にヤクザの事務所に乗り込んだりして、まあ、それはもっと前か。でも、最後も『子どもに死に様を見せたい』と、ホスピス病棟で必死に生きようとしてる姿を見せてたのは今の俺の年頃なのか。
 法名は『釋教行』だった。「名前と全然関係ないやんけ!」と、どこの坊主が付けた法名か知らんが、ちょっと不満。ああ、あと20年生きてくれてたら、私が法名付けたったのに。。。なんぞと思うのだが、死ぬ間際まで『あいつだけは絶対に許さん』の筆頭の人やったし(笑)

 というか、墓参りってムッチャ久しぶりやんけ。不信心(?)な私は当然線香も花も持っていかない。っちゅうか、ラーメン喰いに行っただけやったし。墓場の管理人さん(ちなみにうちの寺の門徒さん)が「線香持って来ましょか?」なんぞと云ってくれたのだが、気持ちだけ頂いて、そのまんま。とりあえず発見して、法名も解ったし、念仏だけ申して墓参り終了。
 
 まあ、『表の顔』も『裏の顔』もあった人やったけど、全部引っ括めての釋教行だったわけだ。何じゃかんじゃと言いながらも、今の私の因の一つであったわけだ。そういう意味でいうと謝らんとアカンのだろう。「あいつだけは絶対に許さん」だったわけだし。けど、謝る気よりも感謝やな。本気で謝れるわけがなく、頭が上がらんわけがなく、ただ、感謝やな。感謝として、「ありがとうございます」として頭が下がる。