11月24日
雑費 缶コーヒー 120円
タバコ10 3000円
レンタル『恋の門』 100円
喜界島 1890円
チオビタ11 498円
外食 ラーメン 304円
合計 5912円
11月累計 74337円
別れというのはしばらくするとつんのめりそうになる。あるはずと想定していた階段がなかって空足を踏む様に。
彼女は僕の一部だった。電話がキライで携帯なんか持つ気がなかった僕に「もっと繋がり合おうよ」と、ボーダフォンの携帯を半ば無理矢理契約させられた。最初は僕の方から連絡する事はなかったが、それでも何時の間にか何かホッとしたい時、仕事が終わって自宅に帰った時や、夜遅くまで仕事関係の人達と飲んだ後の帰り道なんかに電話した。
そんな彼女が事故で急死した。
突然の出来事は以外と平気だったりする。悲しんどけばイイ。一日中彼女の事を思い出しては悲しくなり、その悲しさに一日中包まれて守られている。だから結構平気だったりする。でも、それが2ヶ月経ち半年経つ間に悲しみに包まれて守られている状態から抜け出す事が出来る。本当の悲しみはそこから始まる。
その日も仕事関係の人と夜遅くまで飲んでいた。エエ感じに酔っぱらって、最終電車に乗り込む。眠らない様に車内で資料を読み直したりしながら時間を潰す。自宅のある駅に着く。何時もの様に携帯を取り出して彼女のアドレスを手慣れた動作で出して彼女に電話する。
「お客様のおかけになった電話番号は。。。」
そんな時に本当の悲しみがやって来る。
でも、僕は彼女のアドレスを消去しようとは思わなかった。いや「思わなかった」と云えば嘘になるだろう。でも、彼女のアドレスを消す事で、なんだか彼女と一緒に居た事の想い出まで消去されそうでイヤだったのだ。
何時の間にか僕は、なんか寂しくなった時に彼女のアドレスに電話する様になっていた。当然誰も出ない。電話局の録音されたテープが流れるだけだった。でも、それだけでもなんか彼女と繋がっている気がして、彼女に話しかけていた。
時間とはとても強いものだ。何時の間にか僕はそんな事をする事も無くなって、新しい出会いに心をときめかす様になっていた。そんなある日にあの事件が起こった。
風邪気味だった僕はその日仕事を早めに済ませて自宅で寝ていた。携帯が鳴り出した。熱にうなされながらのその電話は彼女からだった。眠りから覚め始めるまどろみの中で僕はそんな幻覚をみていた。僕は重い体を持ち上げて少し離れた所に置いてある携帯を取りに行った。電話は間に合わなかった。「誰やねん。。。」と着信を観た。「真希。。。」死んだはずの彼女からだった。
「そんなはずはない。そんなはずはない」
と思いながらも、「でも。。。」と考えた。「もしこれが夢なら、この電話をかけ直せば彼女に繋がるはずだ」夢でもいいから彼女と喋りたかった。色んな事を喋りたかった。
「知ってる?松坂が60億でメジャーに行くんだって。それに井川もメジャーに行くんだって。ついでに桑田も行くみたいだけど役に立つのかな?」
「真希と会えなくなってから、ずっと寂しかったよ」
「会いたいね、下らない話を沢山したいね」
「話してるじゃない。」そんな彼女の何処かノンビリした口調の軽い笑い声が聞きたかった。
僕は『真希』と書かれた最新の着信に電話した。
僕「もしもし。あ、真希?」
彼「どなたはんでっか?ああ、田中はんでっか。真希って誰でんねん。わしゃ、ミナミで金貸しやってる萬田金融の萬田でっせ。あんさん、夢の中に居るのは勝手やけど、夢は金返してから見て貰いたいもんでんな。」
僕「この電話番号は。。。」
彼「ああ、これでっか。こっちも経費削減の為にあんた等みたいなソフトバンクのユーザーの2台目の携帯買いましてんや。なんせ使い放題でっからな。ちゃんと『萬田』ってアドレス帳に登録しといておくんなはれや。」
と云う事で、堀北真希ちゃん主演の『着信アリFinal』はレンタル中で観れなかった。ので、内容は勝手に想像。きっとこういう怖い内容なんだろう。
代わりと云ってはなんだが酒井若菜ちゃん主演の『恋の門』を観てた。若菜ちゃんファンやし。結構良かった。清志郎が見事に『おいしい所取り』をしてた感があるが、『恋愛』ちゅう人間関係のドロドロした部分から「まあ、それも引っ括めて恋愛でっせ。逃げてどないしまんねん」と云うメッセージがバンバン伝わって来ておもろかった。&やはり若菜ちゃんは素晴らしい。。。結構エエ芝居しまんがな。これまでは「動く若菜ちゃんは若菜ちゃんではない」と頑なに思っていたのだが、あっさり変更。若菜ちゃんはエエでっせ。
恋の門。叩かな開けへんし、開かな開けへん。自動扉は機械相手。人間相手は手で開けなあきまへん。
開けた先の風景を今までの経験でしか観れない事は悲しい。それは『想像』にしか過ぎない。「この間にこの門を開けた時は。。。」って、それは「この間」の話。
38年間生きてると、38年なりの経験がある。その経験だけでもって判断を下すのは余りにも愚かだ。経験を誇っている、自分の人生に自信がないから『今、生きている私自身』に自信を持てないから経験と云う尺度に頼ろうとする。経験を誇る事によって自分を保とうとしている。
そんな事を若菜ちゃん映画を観て感じた。
しゃて、明日25日は、毎月25日の学習会が今月は26日に変更なので、ミナミにでも出るか。
雑費 缶コーヒー 120円
タバコ10 3000円
レンタル『恋の門』 100円
喜界島 1890円
チオビタ11 498円
外食 ラーメン 304円
合計 5912円
11月累計 74337円
別れというのはしばらくするとつんのめりそうになる。あるはずと想定していた階段がなかって空足を踏む様に。
彼女は僕の一部だった。電話がキライで携帯なんか持つ気がなかった僕に「もっと繋がり合おうよ」と、ボーダフォンの携帯を半ば無理矢理契約させられた。最初は僕の方から連絡する事はなかったが、それでも何時の間にか何かホッとしたい時、仕事が終わって自宅に帰った時や、夜遅くまで仕事関係の人達と飲んだ後の帰り道なんかに電話した。
そんな彼女が事故で急死した。
突然の出来事は以外と平気だったりする。悲しんどけばイイ。一日中彼女の事を思い出しては悲しくなり、その悲しさに一日中包まれて守られている。だから結構平気だったりする。でも、それが2ヶ月経ち半年経つ間に悲しみに包まれて守られている状態から抜け出す事が出来る。本当の悲しみはそこから始まる。
その日も仕事関係の人と夜遅くまで飲んでいた。エエ感じに酔っぱらって、最終電車に乗り込む。眠らない様に車内で資料を読み直したりしながら時間を潰す。自宅のある駅に着く。何時もの様に携帯を取り出して彼女のアドレスを手慣れた動作で出して彼女に電話する。
「お客様のおかけになった電話番号は。。。」
そんな時に本当の悲しみがやって来る。
でも、僕は彼女のアドレスを消去しようとは思わなかった。いや「思わなかった」と云えば嘘になるだろう。でも、彼女のアドレスを消す事で、なんだか彼女と一緒に居た事の想い出まで消去されそうでイヤだったのだ。
何時の間にか僕は、なんか寂しくなった時に彼女のアドレスに電話する様になっていた。当然誰も出ない。電話局の録音されたテープが流れるだけだった。でも、それだけでもなんか彼女と繋がっている気がして、彼女に話しかけていた。
時間とはとても強いものだ。何時の間にか僕はそんな事をする事も無くなって、新しい出会いに心をときめかす様になっていた。そんなある日にあの事件が起こった。
風邪気味だった僕はその日仕事を早めに済ませて自宅で寝ていた。携帯が鳴り出した。熱にうなされながらのその電話は彼女からだった。眠りから覚め始めるまどろみの中で僕はそんな幻覚をみていた。僕は重い体を持ち上げて少し離れた所に置いてある携帯を取りに行った。電話は間に合わなかった。「誰やねん。。。」と着信を観た。「真希。。。」死んだはずの彼女からだった。
「そんなはずはない。そんなはずはない」
と思いながらも、「でも。。。」と考えた。「もしこれが夢なら、この電話をかけ直せば彼女に繋がるはずだ」夢でもいいから彼女と喋りたかった。色んな事を喋りたかった。
「知ってる?松坂が60億でメジャーに行くんだって。それに井川もメジャーに行くんだって。ついでに桑田も行くみたいだけど役に立つのかな?」
「真希と会えなくなってから、ずっと寂しかったよ」
「会いたいね、下らない話を沢山したいね」
「話してるじゃない。」そんな彼女の何処かノンビリした口調の軽い笑い声が聞きたかった。
僕は『真希』と書かれた最新の着信に電話した。
僕「もしもし。あ、真希?」
彼「どなたはんでっか?ああ、田中はんでっか。真希って誰でんねん。わしゃ、ミナミで金貸しやってる萬田金融の萬田でっせ。あんさん、夢の中に居るのは勝手やけど、夢は金返してから見て貰いたいもんでんな。」
僕「この電話番号は。。。」
彼「ああ、これでっか。こっちも経費削減の為にあんた等みたいなソフトバンクのユーザーの2台目の携帯買いましてんや。なんせ使い放題でっからな。ちゃんと『萬田』ってアドレス帳に登録しといておくんなはれや。」
と云う事で、堀北真希ちゃん主演の『着信アリFinal』はレンタル中で観れなかった。ので、内容は勝手に想像。きっとこういう怖い内容なんだろう。
代わりと云ってはなんだが酒井若菜ちゃん主演の『恋の門』を観てた。若菜ちゃんファンやし。結構良かった。清志郎が見事に『おいしい所取り』をしてた感があるが、『恋愛』ちゅう人間関係のドロドロした部分から「まあ、それも引っ括めて恋愛でっせ。逃げてどないしまんねん」と云うメッセージがバンバン伝わって来ておもろかった。&やはり若菜ちゃんは素晴らしい。。。結構エエ芝居しまんがな。これまでは「動く若菜ちゃんは若菜ちゃんではない」と頑なに思っていたのだが、あっさり変更。若菜ちゃんはエエでっせ。
恋の門。叩かな開けへんし、開かな開けへん。自動扉は機械相手。人間相手は手で開けなあきまへん。
開けた先の風景を今までの経験でしか観れない事は悲しい。それは『想像』にしか過ぎない。「この間にこの門を開けた時は。。。」って、それは「この間」の話。
38年間生きてると、38年なりの経験がある。その経験だけでもって判断を下すのは余りにも愚かだ。経験を誇っている、自分の人生に自信がないから『今、生きている私自身』に自信を持てないから経験と云う尺度に頼ろうとする。経験を誇る事によって自分を保とうとしている。
そんな事を若菜ちゃん映画を観て感じた。
しゃて、明日25日は、毎月25日の学習会が今月は26日に変更なので、ミナミにでも出るか。