エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

嵯峨野旅情~里山の実り

2009年09月17日 | 旅行
嵯峨野・・・京都右京区が地域である。
山裾の閑静な田園地帯であって、ゆかしい寺院が点在する。

水田は実りの秋を迎えていて、刈り取られた田には白鷺が飛翔し来たりて、落ち穂を啄(ついば)んでいるのである。

朝は、小鳥が群れて山に映える。
静かに山から下りてくる雲と一体化して、その群舞は見事である。



刈られた田と、これから稲こきが行われる田が混在して、自然なデザインが描かれているのだ。

不思議だけれど、田によって実りに差がある。
けれど、はっきりしているのは「実るほど頭を垂れる」のである。



頭を垂れた稲穂の周囲には鮮やかな彼岸花が咲き乱れるのだ。



この彼岸花は広沢の池の畔、児(ちご)神社の脇に沿って咲いていた。



用水はあくまでも清らかで、豊かに流れている。
この水は広沢の池に注ぎ込む。



朝霞の中でたたずむ池である。
鮒・鯉が棲息しており、定期的に収量されるのだという。


神聖な魚であって、地域の宝である。







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                     荒野人

嵯峨野旅情~2

2009年09月17日 | 旅行
始めて「民宿」というカテゴリーに投宿したのであった。
市街地のホテルでは味わえない、里山の朝を歩く経験は素敵だった。

場所は「広沢の池」のほとりの農家で、二階からは広沢の池がまるで自分の庭のように見えるのである。



これは朝の広沢の池だ。
下の写真は夜の池の雰囲気だ。



宿の二階から撮ったものだ。
また、同じ場所から朝焼けに染まる広沢の池も撮った。



里山の実りは豊かであった。
彼岸花が畦道に咲いている姿は、優しい。



雲がたなびく風景は、久しぶりに見た。
山から雲が下りてきて、群落を優しく包んでいくのである。
厳しい日差しから群落が守られていく。

手前の木の梢に、二羽のシラサギが舞っている。






自然は・・・本当は人に優しいのである。









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