エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紫式部が色づきました!

2009年09月06日 | 日記
今日は日差しの中を歩いた。
空が高く見えて気持が晴ればれとした。



紫式部が小紫色に色づいて初秋を告示する。





            紫式部


         小紫色の粒々が日差しの中で
         カーンと周囲を見渡している
         季節の深まりに
         その色をますます鮮やかにする

         紫式部は原子になって
         太陽系をかき乱してしまう

         その色は太陽のコロナにも負けず
         新たなビッグバンを予感させるのだ
 
         ぼくは紫式部の宇宙に憧れる





女郎花(おみなえし)が色を深めている。
小さな池の畔にこの女郎花が咲いている。



トンボが二頭、先っぽに止まっている。



一頭は鮮やかな赤トンボである。
季節の間は、新鮮な驚きの連続である。







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                         荒野人

空へ!

2009年09月06日 | 日記
昨日は夏に一寸だけ戻ったような蒸し暑い一日だった。

しかし、空には秋の雲が浮かび、日差しを避けると風は爽やかだった。
「ちぎれ雲」がすんなりとぼくの中に入って来たのである。

こんな日は「美味しいもん」を考えるに限る。
間もなく食欲の秋なのである。





            ちぎれ雲


        雲が浮かぶとき
        ひとはどう関与したらいいのだろう
        雲が漂うとき
        ひとはどう追っていけばいいのだろう

        あの日
        トンボを追った日々
        子どもは自然と一体化していた
        自然は子どもを迎え入れた

        子どもにしか見えない次元を作り
        その次元を
        鮮やかに輝かせた
        次元を結晶させた自然は子どもに温かく
        優しかった

        子どもはちぎれ雲に乗れた
        子どもは次元を超えて自分だけの世界を作れた

        ひとはいきなり子どもになって
        愛する人に甘えてみたいのだ
        子どもの心は萎えることなく無限大を描くのだ

        ちぎれ雲は羊水の中に還元する
        ひとの抒情である
        秋はひとの心を優しく撫で
        思いを深くせしめ
        やがてひとは自然と韜晦(とうかい)するのだ







ぼくは今日、素晴らしい時間を持った。
心が躍り、胸が高鳴った。

そうした時間と自然の豊かさに感謝である。





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