ダウンワード・パラダイス

「ニッポンって何?」を隠しテーマに、純文学やら物語やら、色んな本をせっせと読む。

20.06.16 akiさんからのコメント+ぼくからのご返事

2020-06-16 | 映画・マンガ・アニメ・ドラマ・音楽
akiさんからのコメント 20.06.15
サブタイトル 「近況報告?」




こんにちは。「お久しぶりです」と言うほど間は開いてないはずですが、ご無沙汰しております。
色々書きたいこともあるような気はしますが、なんとなく時を過ごしてしまっているので、まあリハビリを兼ねて近況報告ですw
…とはいっても「元気です」と言う以外は特に何もありませんがw


とりあえず、以前にご紹介した「はめふら」はちょっと失速気味。ここに来て物語が急に動き出した感じですが、幼少期を扱った序盤の方が私には合っていたかな。まあとはいえ、現時点でも楽しませてもらってはいます。
また、ネットカフェで試しに見てみた人形劇、「Thunderbolt fantasy」が無類に面白くてハマってしまいました。超王道の武侠物語で、ここまでカッコいい主人公はなかなかお目にかかれません。


まあそんな感じで、そこそこ楽しんではおります。


eminusさんも今は充電期間ですかね? 武漢肺炎のこともありますし、くれぐれもご自愛くださいませ。


☆☆☆☆☆☆☆

ぼくからのご返事 20.06.16
サブタイトル 「サクラダリセット」





 お元気そうで何よりです。
 まえに頂いたコメントのなかの、
「火器の発達は、ヨーロッパの歴史を前に推し進めることにつながりました。これは恐らく、というかまず間違いなく、《「戦場での戦術》におよぼした影響よりも絶大であったと思います。」
 というご指摘は至当だったと思います。だからこれにつないで、「世界史を軍事の面から捉えなおしてみよう。」と思い立ちました。それで、『戦争の世界史』上下、『ヨーロッパ史における戦争』(どれも中公文庫)の3冊を読み込んでたんだけど、「軍事」というもののもつあまりにも冷徹で圧倒的なリアリズムを目の当たりにするうち、「一体これじゃあ人類にとって《文学》だの《物語》なんてものになんの価値があるんだ?」などと、うぶな高校生みたいな疑念にかられて、ブログに何を書いたらいいのかわかんなくなっちゃった、というのが実情であります。藤井風くんの紹介をさいごに更新が滞ってるのはそのせいです。
 まったくもって「なにを今更?」って話なんだけど、その背景には、ここ10年ほどで明らかにシャレにならなくなってきた中国共産党の増長があります。それはもちろん、ばくぜんとはわかってたことですが、このたびのコロナ禍によって、はっきりと可視化できるようになりました。ひとことで言うと、ぼく個人としては、「こんなにも脅威が迫ってるのに、《物語》なんぞにうつつをぬかしてていいんだろうか?」という心境ですね。しかしそのいっぽう、《物語》なしでは日々を送れぬ自分、というのも確かにいて、いまひとつ居心地の悪いまま、生活に追われて時間が過ぎていってます。まあ、ブログってものは書かなきゃ書かないでとくに支障はないわけで……。ただ、こうやってコメントをいただくと、意欲は湧きますね。
 そういった次第で、せっかくのご推薦のファーストガンダムも、「はめふら」すなわち『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』も、結局ほとんど観てません。『Thunderbolt Fantasy』はこのたびが初耳でしたが、かの虚淵玄氏の原案・脚本なんですね。日本と台湾の共同制作。いかにも虚淵さん好みの武侠ファンタジーとお見受けしました。
 ぼくのばあい、「いくつかの条件が整えば(つまりもっと才能があったり聡明だったり勤勉だったり世間知に長けていたり……あるいは逆に純粋だったりしたならば)自分自身でそれを書いていたであろう作品」を好きになる傾向があるのですが、このあいだたまたま見つけた『サクラダリセット』(2017年にアニメ化。全24話)がまさにそんな感じで、こちらはプライムビデオで一気呵成に観てしまいました。
 主役の浅井ケイ役が石川界人さん。知的で色気のある美声。このお話はこのケイ君が途方もなく魅力的でなければ成立しないので、ぴったりの配役ですね。彼を巡って壮大かつ錯綜したセカイ系的三角関係を織りなすふたりの女性のうち、春埼美空(はるき みそら)役に花澤香菜さん。いうまでもなくあの小淵沢報瀬を演じた当代きっての実力派です。報瀬とは正反対の物静かな役柄ながら、さすがの巧さで演じ切ってらっしゃいます。
 もうひとりの相麻菫(そうま すみれ)役に悠木碧さん。謎めいていて小悪魔的で、そのくせ誰よりも一途にケイを愛する難役だけど、見事な演技でした。とかく受け身な鹿目まどかの印象が強いので、「この方はこんな芝居もできるのか。」と正直かなり意外でしたね。
 というわけで、コロナ禍いぜんであれば「サクラダリセット」についての記事を3年遅れで書いていたはずですが、上述の理由によって、どうにも書く気になれません。「良識」と「善意」と「優しさ」をひたむきに信じるこのナイーブな世界観は、「一服の清涼剤」として心を休ませるには最適ですが、いまの世相にあっては、ことさらブログで論じ立てるものでもないと思えます。それやこれやで、当分まだ更新できない気がしますが、コメントを頂戴すれば、こうやって返事は書きますので、思いつくまま気の向くまま、なにかしら折にふれて書き送っていただければ幸いです。









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