Smartプロジェクト(その24)
エンロンショック
エンロン社は全く突如破綻しました。電力の空売りを売上にたてた乱脈決算で、その負債総額は少なくとも310億ドル、簿外債務を含めると400億ドルを超えていたのではないかとも言えます。
続いて、MCIの買収等を経て大手通信会社となったワールドコムもSprintの買収に失敗し、粉飾決済を重ねて2002年7月に経営破綻しました。いずれもアメリカ史上最大の企業破綻と言えます。突如の破綻の原因は会社経営にある事は否めませんが、決算上危機の状況が見えないのが問題とされ、その見直しが始まりました。
このことからNYSEに上場しているPLDTとしては経理・監査方式の見直しとなり、新たな監査方式に従わなくてはならないとされました。
と、言っても新たな監査方式が既に決定して居る訳ではなく、当初現地の監査法人の指導のまま決算を行おうとすると、ワシントンの本社から、その方式は不満足だといいながら、正式な方法は未だ決定していないのでもう少し待てとの指示が出たり、何度も取締役会を開いて修正しなければならない等混乱を極めました。此れを契機に日本でも多くの企業が国際会計基準に従って決算をするようになりました。
(その25に続く)
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