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ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

エイミー、エイミー、エイミー!

2017-03-01 23:32:30 | あ行

これね、なかなかおもしろいんですよ。


「エイミー、エイミー、エイミー!」72点★★★★


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NYの雑誌ライター、エイミー(エイミー・シューマー)は
30代の非婚女子。

決してモテないわけではないが
両親の離婚に影響を受けた彼女は
どんな相手とも一夜限りの関係を続けていた。

が、あるときエイミーは取材で
スポーツ外科医のアローン(ビル・ヘイダー)と出会う。

珍しく本気モードになるエイミーだが、
もともとの皮肉な気質や毒舌が邪魔をして
なかなかうまくいかず――?!


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「40歳の童貞男」監督による
NY版“こじらせ女子”コメディ。

全米ナンバーワン人気コメディエンヌのエイミー・シューマーが
自分そのもののような“エイミー”役を演じています。

この手のコメディには正直、苦手なものも多いんですが
ワシはここで描かれる下ネタに
下品を感じることはまったくなかったし

なんかサパッとしてて
おもしろかった。

その理由にはまず
女子同士のあけっぴろげな“女子バナ”要素が少なかったことが
あるかもしれません。

うたい文句は「こじらせ女子」だけど

というよりも
人種差別や偏重思考なアブナイ発言を
あえて軽めに、しかしビシバシと繰り出してくる
毒舌っぷりのほうが、強烈なんですよね。

例えば
騒ぐ子どもにその親の前で「このクソガキ!」的な(笑)
ウディ・アレン映画における
自虐も含む人種差別ネタ的に通じるというか

「言っていいの?」なジョークが
なんか、笑える。


話題の
“ポリティカルコレクトネス”への反動なのか?なんて感じもして。
(まあ、もともとコメディには、そういう要素が多いけど)

何もかもがタブー、タブーで
「なんだか窮屈すぎない?」ないまの世の中に
「ガス抜き」の意味を持つ感じがしました。

出演者もブリー・ラーソンに
ティルダ・スウィントン(これは、わからなかった!笑)などなど
いいセンスだと思います。


★3/4(土)からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

「エイミー、エイミー、エイミー!」公式サイト

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