さ~すが井筒監督。
映画好きの粋(すい)が詰まってる!
「黄金を抱いて翔べ」74点★★★★
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舞台は大阪。
久々に帰郷した幸田(妻夫木聡)は、
旧友のトラック運転手・北川(浅野忠信)と会う。
北川は幸田に
ある計画を持ちかける。
それは銀行にある240億円の金塊を強奪する計画だった――!
システムエンジニアの野田(桐谷健太)や
謎のジイちゃん(西田敏行)らを仲間に加え、
計画はスタートするが――?!
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井筒和幸監督が
1990年の原作発表以来、惚れ込んでいたという
村薫氏のデビュー作(デビュー作なんだ!知らなかった!)を映画化。
「黄金を狙う泥棒」という古典題材を、
シリアス100%でなく、
普通4、ズッコケ4、シリアス2くらいの
軽妙比率で描いた快作になりました。
超古典な強奪作戦はじめ
「実行されるまでがミソ」な展開といい、
さまざまな名作強盗モノのいいところを踏襲している感じ。
自然な突っ込みやギャグ、
小さなセリフのおもしろさなども
大阪ならではという気がするなア。
暴力描写がキツすぎないのも助かるし
出てくる男たちの顔がみな浅黒く
すすけてる感じだったり
気取ったところ一切無い、ざっくりさがよい。
特に浅野忠信氏のキャラは
いままでにない感じで特筆モノ。
東方神起のチャンミン氏も
バンビ顔ながら
マッスルな体に説得力がありました。
妻夫木氏とチャンミン氏の関係も
ちょっとイイネ(笑)
★11/3から全国で公開。
「黄金を抱いて翔べ」公式サイト
都合のよい展開と
タイミング悪すぎるアクシデント!(笑)
簡潔かつ明瞭ですね(笑)
それが映画だ!(笑)
私も暴力や血は極力カンベン派なので
それナシで面白い
犯罪モノはポイント高くなりますね。
ラストシーンのシュールさが、上手に映画全体をまとめてくれていたような気がします。
血の量については、私個人としては、主人公が平気で人を殴ったりすると、ちょっと引いてしまうんですよね。
なので、野田のような役柄は救いでした。
なお、楽しかったでしょうね~。
いいなー。
血の量なんて少なければ少ないほどいいのに・・・
当たり前だけど
いろんな趣味の人がいるんですよねえ世の中には。
てなわけでこの作品、原作読んでない。高村物は結構好きなのに飛ばしてたみたいです。
まあこの手の犯罪物はどんなに用意周到に準備しても結局は失敗するのが定番なので、どう上手に失敗してくれるかな~というのが私の期待?でした。
大阪のキタなら多少の土地勘もあり、このシーンはあそこじゃんとか、途中出てきた映画館の制服がムービックス系からココエあまがさきと推理したり、本筋以外で結構楽しめました。
本筋の方は、これじゃ結局手が後ろに回るしかないじゃんと突っ込みまくりました。
でも、2時間少々飽きは来ませんでした。
評価 まあまあかな~。井筒ファンなら血の量が少ないと文句が出るかも。