おとなのえいが。
「おとなのけんか」76点★★★★
「ゴーストライター」がスマッシュヒットだった
ロマン・ポランスキー監督が
“演劇界のアカデミー賞”を受賞した
傑作舞台劇を映画化したものです。
ニューヨーク・ブルックリン。
ペネロペ(ジョディ・フォスター)と
夫マイケル(ジョン・C・ライリー)の家に
ナンシー(ケイト・ウィンスレット)と
夫アラン(クリストフ・ヴァルツ)がやってくる。
彼らは遊びに集ったわけではなく、
ある話合いをしていた。
実はアラン夫妻の息子が、
マイケル夫妻の息子を殴って、ケガを負わせたのだ。
両者の話し合いは
最初、なごやかに進んでいたのだが――?!
ロマン・ポランスキー監督、やってくれますねえ!
まず1時間19分という尺に興味津々。
そしてオープニングから軽妙、かつ巧妙。
ほぼ部屋の中だけ、登場人物4人だけの会話の応酬が、
実にスリリングというか、もう釘付け。
2組の夫妻はどちらも
互いを「良識ある、冷静な人間」に見せようと
極めて穏やかに話合っているんですが
「穏やかなうちに切り上げて、さっさと帰ればいいのに」と
ハラハラさせられているうちに
ものごっつ「キャー!」な展開になる(笑)。
そのうちに
4人それぞれが持つバックグラウンドの違いや、
体裁と本音が、
いやというほどむき出しにされて
もう、なにやらすがすがしいほどに笑える(笑)
そして見終わると
「こんな不毛な言い争いに、1時間19分も
夢中になって付き合っていたなんて!」と、
自分を笑ってしまうという。
元ネタの舞台劇が秀逸だったのだと思いますが、
ポランスキー監督の采配のもと
この豪華4人キャストが
まるで本人自身のキャラにも踏み込んだような役当てをされていて
そこも芝居を超えてスゴい(笑)
ジョディ・フォスターの“正道”ゆえの怖さ、
ケイト・ウィンスレットの“冷たさ”
ジョン・C・ライリーのどことなく粗野な感じ、
クリストフ・ヴォルツのいかにも「イヤミ~」な佇まいもしかり。
ラストもバッチリ決まり、
いいものを見た満足感に浸たりました。
これなら1800円惜しくない。
それに、79分にサラッと1800円出せるのも
オトナ~って感じじゃないすか。
★2/18(土)からTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開。
「おとなのけんか」公式サイト
コメントありがとうございます☆
面白くてよかった!バンザイ!
ラストはどうでしょう。
女優陣への配慮じゃないかしらん。
ほら、大丈夫ですから
けんかはやめましょう(笑)
あの二人、マジでそりが合わない感あって
ヒヤヒヤしますよねえ…w
期待どおりの面白さでした!
知的でバカらしい、絶妙なセリフの応酬に、すっかりのめり込んで、たっぷり笑わせてもらいました。
あれだけの豪華なキャストを揃えて、あの不毛なやり取りというのも、この作品の狙いでしょうね。
ラストは、動物愛護協会への配慮でしょうか…?
ジョークに笑ってしまいました(笑)
どこかで使おう。
あの終わり方、私は実にうまいと評価します。
まさに
「子どものけんかに親が出る」の
無粋さをスマートに表しつつ
同時にこの79分を無駄にさせる
カタルシス(笑)
冒頭のシーンと
うまくつながっているのも巧妙。
不毛、がテーマということで
ワースト評価もテーマと監督の望むところかもしれませんね。
基本は番長の記事に同感です。
穏やかな出だしが一寸したことからバトルに、そのうち内乱?まで勃発するとは。それを効果的に助ける小道具やあれも秀逸ですね。
さて、ここから番長とは違った見方が出てきます。先読みはやめて、悪趣味で覗き見するような気分で観ました。テンポもいいし、さあ最後の落ちはどうなるのかな~と思った所であの終わり方ですか。
肩すかしを食った気分でここが大いに不満。エンドロールで何かあるのかと思って注目しましたが、これもなし。
そういえば、この不毛なおとなのけんかのきっかけや途中の展開の細かい所まではもう覚えていない。ある意味不毛な映画だったかも。
評価 確かに面白い。しかし、何も残らない。ランクB~Fという訳のわからない評価も、今年度の名誉あるワースト1候補になったからです。この作品を全否定するのではなく、面白いと評価した上のワースト1です。
つぃでに、アメリカでは弁護士って嫌われ者ですよね。アメリカンジョークに、弁護士を車で轢いたら、もう一度確認して、息の根を止めろというようなのがあったと記憶しています。
あの
すべてを鼻でせせら笑うような
イヤミ節、炸裂ざんす~(笑)
ぜひご覧ください!
「イングロリアス・バスターズ」のランダ大佐のイヤミ節、再来ですか!?
早速、今週末には行ってしまおうかな!