う~ん
難しいなアこれ。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」68点★★★☆
9.11をものすごく個人的な感覚で
表現した異色作です。
11歳の少年オスカー(トーマス・ホーン)は
ちょっと風変わりな少年。
聡明でナイーブで、人との関わりが苦手な彼にとって
父トーマス(トム・ハンクス)は
最大のよき理解者だった。
が、そんな父が
「あのサイアクの日」からいなくなってしまう。
その悲劇から1年。
オスカーは父のクローゼットで、1本の鍵を見つける。
そして彼は
父の遺した「宿題」を解く冒険を始めるのだが――?!
オスカーはおそらく
自閉症かアスペルガー症候群か、という
なかなかに複雑で魅力的な少年。
すごく知能は高いんだけど
人とのコミュニケートがうまくはない。
そんな息子を世界と少しずつ交わらせるため、
父親は常におもしろそうなゲームを彼に仕掛けてた。
父亡き後、
少年は父の遺したメッセージを受けとるべく行動をはじめ、
いろんな人々に出会う。
そして現代の「星の王子さま」の如く、
相手にも何かを与え、また与えられ
成長していく……という話。
9.11の喪失、そして再生を描く手段としては新しく
惹き付けられるものは確かにあって、
2時間9分を飽きずに見ました。
ただ、演出が素直すぎるのか、
セリフが文学的に過ぎるのか
ワシにはちょっとセンチメンタル過ぎて
ピンとこなかった。
こんなにロマンチストなのにな~ワシ(笑)
よくできた話なんだと思うんですが、
ふと
すべては「あのとき」を描くための道具に過ぎないのか?とか
思ってしまうと乗り切れない。
ただ、これはもしかしたら
ある種の性差のせいかもしれない。
男の子と父親の間にある独特の感覚は
女には理解しにくいというのは、悲しいかなありますからね。
息子を持つお父さんとか
もしかしたら爆泣なのかも。
響き方、全然違うかもしれません。
ただ父親との思い出を
「太陽の爆発からの時差」に例えた感覚は
すごくうまいと感じました。
★2/18(土)から丸の内ピカデリーほか全国公開。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」公式サイト
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