ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド

2012-08-29 22:51:07 | は行

知ってる曲、盛りだくさん。
本人については知らないことばかりで、おもしろかった。

「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」73点★★★★


「ラストキング・オブ・スコットランド」の
ケヴィン・マクドナルド監督が、

“レゲエの神様”ボブ・マーリーの
人生を描いたドキュメンタリー。


子ども時代から、出来事を年代順に追っていく
ものごっつ見やすい、オーソドックスな作りなんですが、

いや~、144分飽きませんでしたねえ。

逆にわかりやすくて効果的。

なにより
かかる曲は、ほぼすべて聴いたことがあって
身体がリズムを取っちゃうんですが、

その人そのものについては
全然知らなかったんで、楽しめましたねえ。


1945年にジャマイカで生まれたボブ・マーリーは、
地域で唯一の白人だった父と、
黒人の母の間に生まれたんだって。
(まあお父さんとお母さんの年の差も、ものすごいんですがね

周囲はもちろん黒人ばっかりだったんで、
彼は差別というより
「拒絶」された子ども時代を過ごしてた。


その孤独感から世界の人々に届く
メッセージを生んだという。


子ども時代から言葉の使い方が
抜群な詩人だったことや、

女性関係についても「へえ~」だったし、

さらに
1979年からジャマイカの政治抗争に巻き込まれ、
次第に「平和の神様」のような役割を担っていく・・・などが

大勢の彼を知る人々へのインタビューと、
彼自身の歌と映像で、
実にうまく構成されてました。


神といわれる人の人となりを知り、
いままで聴いてたCDが、さらに意味を持ってくるような
理想的な伝記ドキュメントかと思います。


★9/1(土)から角川シネマ有楽町ほかで公開。

「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」公式サイト

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