すごくよく出来てる。
できれば予備知識ナシでどうぞ!
かなり笑ったし(笑)
「PLAY 25年分のラストシーン」77点★★★★



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1993年、パリ。
13歳のマックスは
誕生日に両親からビデオカメラを贈られる。
うほー!

と大喜びのマックスは
カメラで家族や幼なじみの友人たちを撮り始める。
自主映画もどきを作ってみたり、
サッカーのw杯に熱狂したり、
ただの幼なじみだったエマが
ちょっと気になる存在になったり――。

そんな青春の日々をマックスはホームビデオに記録し続けてきた。
そして、2018年。
38歳になったマックスは、いろいろとイマイチな状況にある。
そんななか、彼は
撮りためたビデオを1本の作品にしようと思い立つ。
25年分の映像を改めて見直したマックスは
そこに映っていたかけがえのないものに気づくのだが――。

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できれば予備知識ナシでどうぞ!
と言いつつ、書かなあかんので(笑)
以下はご注意のもとお読みくださいませ。






























1979年生まれのアントニー・マルシアーノ監督が
主人公マックスを演じた盟友にして俳優兼コメディアンである
同い年のマックス・ブーブリルと
共同脚本で作った作品。
ホントに25年分撮りためたドキュメンタリーかと
最後まで信じて観てました(笑)。
まあ出来過ぎとは思う部分は多少あったけど
しかし、それほどにホームビデオ感がリアルだったんですよねー。
90年代に青春を送った主人公の
思春期のドタバタ、仲間たちとのバカ騒ぎ、
いつまでも仲の良い男女4人組のキラキラな青春の日々――。



ノイズありまくり、ホームビデオ感ありありの映像を緻密に作り上げ、
当時のカルチャーもリアルに取り入れられ
10代、20代、30代を演じる俳優たちも
そっくり!
で
すべてが「ホントだよね」と思わせるんですよ。
主人公マックスの笑いも、けっこうセンスいいし。
(ちょっと大泉洋氏っぽいっていうか。笑)
作られたものだ、と知って「だまされた!」感もなくはないけど
それでも「おもしろかった!」が勝るのは
徹底した再現と
これをやることの意味と意義を
作り手が強く共有しているからだと思う。
監督と主演のマックスは同い年で
2013年にも共作をしている
ホンモノの同志であり、バディなんですよね。
だから彼らにとって、これは本気で
「俺たちの25年、こんなだったかもしれない」で
だから、そこにフェイク感がないんです。
緻密なフィクションが、現実のほうへオーバーラップしていく
とても面白い感覚を味わえる映画なのでした。
★11/6(金)から新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開。










