このところ、
イギリス王室話が、再び熱いようです。
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」58点★★★
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1887年。
インドが英国領となって29年目。
インドの若者アブドゥル(アリ・ファザル)は
ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)の即位50周年式典で、
女王に金貨を献上する大役に抜擢され
海を渡ってイギリスへと向かう。
式典後、女王は「のっぽがハンサムだった」とアブドゥルを気に入り
従僕として側に置くことにした。
インドに興味を持っていた女王はアブドゥルか言葉や文化を教わり、
二人は仲良くなっていく。
しかし、その親密ぶりは周囲の人々の困惑と怒りを買い――?!
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名優ジュディ・デンチ×「きっと、うまくいく」のアリ・ファザルが出演。
1887年、晩年の女王が側に置いたインド人従僕。
二人の心の触れ合いを描いた作品です。
この話は原作者の長年の調査と
2010年に従僕アブドゥル側の日記が発見されたことで公になったそう。
映画の冒頭は「実話・・・・・・だと思う」的なことわりから始まり(笑)
もちろん史実のようですが
原作はもっとジャーナリスティックな視点で描かれているらしい。
だからなのかな、
感情面の描写に、微妙な遠慮があるのか
なんとなく、映画としては入り込みどころ、つかみどころがなかった。
女王がお召し替えをする過程とか
衣装や美術は
すごーく丹念に描かれているんだけど
キモである二人の心の交流が、味わいにくかった。
そもそもインドからきた彼が、なぜここまで女王に心酔していたのか、
その心理がよくわからない。
一緒にインドから来た従僕が
インドに帰りたくてたまらなくて
「もう、女王へのごますりはやめろよ」とアブドゥルを皮肉るけど
そう、なんでアブドゥルはそんなに女王に、イギリスに憧れたのかなあと。
単に、好奇心と向上心のある若者だった、
ということなら、そうなのかもしれないんですけどね。
で、女王のほうは
やっぱりきっかけは彼がハンサムだったからなんだろうか。
ということで、二人の強い絆の理由にモヤってしまい
入り込みにくかったでございました。
イギリス王室もの
と続きますんで。もっとドロドロですんで(笑)。
★1/25(金)からBunkamura ル・シネマほか全国で公開。