「ポネット」(96年)のジャック・ドワイヨン監督が
芸術家ロダンを描いています。

「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」68点★★★☆



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1880年。
40歳の彫刻家・ロダン(ヴァンサン・ランドン)は
長い下積みを経て、
ようやく国から大きな仕事を任された。

創作意欲に燃えるロダンは
若く美しい弟子カミーユ・クロデール(イジア・イジュラン)に
心を奪われていく。


だがロダンには
内縁の妻ローズ(セヴリーヌ・カネル)がいた――。

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「考える人」で知られる
芸術家オーギュスト・ロダンを描いた作品。

すでに偉大な彫刻家になった
40歳からスタートし、
若く美しい弟子カミーユ・クロデールとの愛、


そしてロダンの影になることに
次第に不満を募らせるカミーユの苦しみ、
内縁の妻ローズの葛藤などを描いています。

映画「カミーユ・クロデール」ってあったし
(イザベル・アジャーニ主演)
彼女の側の話は知ってたので
ロダン側からの視点に、へえと思った。

セリフが多くて、ドラマが単調な感もあるけど
実際に裸体のモデルを見ながら粘土を操る方法などにも
へえと思ったし、
彼のアトリエで
彫像に光の当たる感じや
常に中や外のガヤガヤが聞こえる音の雑多さもいい。

あと
仕事には厳しいけど

批評や世間には内気だったというのも、へえ。

なにより
歳を取っていっても衰えない創作へのエネルギーのすごさと
女性に対して精力的なさまに
まあ驚きました(笑)

ちょくちょく画家や小説家、芸術家の人生を描いた映画を見ますが
往々にして、創造と女性へのパッションは比例している。



やっぱ「創造する人」はこうでないと、か。


★11/11(土)から新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国で公開。
「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」公式サイト