ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

さいはてにて -やさしい香りと待ちながら-

2015-02-25 23:30:12 | さ行

ありがちな“カフェ系”とは
ひと味違いました。


「さいはてにて -やさしい香りと待ちながら-」69点★★★★


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さいはての海辺の町。

遠い昔、父と暮らした古い舟小屋に
岬(永作博美)がやってきて、焙煎珈琲店を始める。

向かいにある民宿の窓からは
シングルマザーの絵里子(佐々木希)の小学生の娘と息子が、
そんな岬をじっと見つめていた――。

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ホウ・シャオシェン作品の助監督などを務めた
台湾の女性監督が
日本のスタッフと能登半島で撮った作品。


ゆったりとした田舎の海辺のコーヒー屋……と言ってもカフェじゃなく、
本格焙煎珈琲。

店では試飲のみでネット販売が中心っぽく
ゆえに、話の基本が
「カフェにいろんな人々がやって来て……」系ではない。
そこだけでも、よし!(笑)


SLの心臓部のようなハードな焙煎機を操る
永作博美氏のぴしっとした感じと
映像のスッと、しんとした感じと良く合っているし

宮沢賢治の「よだかの星」も
単なるイメージや味付けでなく、ちゃんと意味を持って
物語に編み込まれている。

佐々木希氏も二児のシングルマザーを
まずまずこなしている……んだけど

やっぱり田舎にこんなすらっとした美人がいたら
相当な騒ぎになると思う(笑)

でも、彼女もともと秋田出身だそうで。
けっこうこういう場所にこういうお嬢さん
いるのかもしれませんね。


★2/28(土)から全国で公開。

「さいはてにて -やさしい香りと待ちながら-」公式サイト
コメント
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