インド発、本格ミステリーサスペンス。
「女神は二度微笑む」70点★★★★
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毒ガスによる地下鉄無差別事件で
多くの犠牲者が出た
インド・コルカタ。
その2年後。
コルカタの空港に
美しき妊婦ヴィディヤ(ヴィディヤー・ヴァーラン)が降り立った。
彼女は1ヶ月前に行方不明になった
夫を捜しに来たのだが――?!
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コマ飛びする映像の演出が
ややうるさい気もするけど、
けっこうハラハラさせるミステリーです。
地下鉄での毒ガス事件から始まり
その2年後、
臨月の妊婦が行方不明の夫を探しにインドにやってくる、という展開。
この主役の妊婦が
コンピューターにも強く、フットワークも軽く
妊婦探偵なんじゃないか――?と思う活躍ぶりで
スイスイ物語を運んでいく。
冒頭の事件に
赤ん坊を抱いた女性が登場したり
諸所に仕掛けられたトラップから推理を巡らせるのが楽しい。
大きなところは読めたけど
いやあ、けっこうひらりとかわされました。
ヘタなミスリードはなく、
種明かし後に「何だよ~」と思わせない
ミステリーのルールに乗っ取った作り。
スジョイ・ゴーシュ監督という人は
こちらではあまり知られていないけど
かなりミステリの定石などを勉強し、練られた作品だと思いました。
本作はハリウッドリメイクも決まっているそうで、
しかも監督、
東野圭吾作『容疑者Xの献身』のボリウッド・リメイクを手がけるらしい。
そういえば
この映画、ワシは日本のミステリーの影響をどこか感じた。
盛り上げ方とか、テンポとか
織田裕二氏が出てきても、おかしくないような。
いや、いい意味ですよ。ワシ『アマルフィ~』おもしろかったもん。
★2/21(土)からユーロスペースで公開。ほか全国順次公開。
「女神は二度微笑む』公式サイト