意外と想像を超えてきて
あ~愉快(笑)
「100歳の華麗なる冒険」71点★★★★
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スウェーデンのある町。
孤独な老人アラン(ロバート・グスタフソン)は
ある出来事から老人ホームに入れられてしまった。
だが100歳の誕生日に
アランは老人ホームの窓から逃げ出す。
それは
アランの“あり得ない”冒険の始まりだった――?!
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スウェーデン映画。
ひょうひょうとトボけたユーモアはイメージ通りでしたが
しかし!
「100歳の冒険」って、なまっちょろい冒険じゃないんだこれが(笑)
かなりぶっ飛んでて、壮大な冒険なんだこれが。
主人公アランじいさんはその“特技”を生かして
スターリンやゴルバチョフ、レーガン大統領など
あらゆる重要人物となにげに関わり
誰も知らないうちに歴史を動かしてきたスゴイ人なのだ!
じいさんの100年の人生を、1世紀分の歴史にうまく絡ませ、
フィクションの自由な面白さを構築。
現代パートと過去パートを行き来しつつ、
よくまとめたなあ、となかなか見応えありました。
どぎつさはなく、
でもしかし実は次々と人を殺していたりと
けっこうシュールなのも可笑しく、
相棒となる男も、追う刑事も
みんな揃ってじじいばかりなので
ヨボ芸のぶつかり合いも笑えます。
殴り合いの助太刀をしようと
「どれで戦おう?」とモタモタと武器を選ぶとかね。
しかも選んだの、ごっつ強そうなコレですかい!とかね(笑)
おなじみ『週刊朝日』ツウの一見で
スウェーデン在住の翻訳家・久山葉子さんに興味深いお話を伺いました。
原作はスウェーデンで1年間ベスト1になったほどの
超ベストセラーで
しかも作者は元新聞記者から相当な転落人生を送り、
起死回生のホームランで、この小説をぶちかましたらしい。
なんだか、じいさんそのものみたい。
やるねえ!って爽快さが
映画にもそのままありましたよ。
★11/8(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開。
「100歳の華麗なる冒険」公式サイト